富士通は19日、最新OS「Windows 8」を搭載する新製品の発表会を行った。同日発表されたのは世界最薄の防水タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi」、個人向けPCの「ESPRIMO」「LIFEBOOK」、2wayスタイルの「STYLISTIC」、女性向けPCの新ブランド「Floral Kiss」など9シリーズ19機種。壇上にはマイクロソフトの樋口泰行社長やCMに登場するEXILEのMAKIDAIさんやE-Girlsのメンバーが登場し、にぎやかな発表会となった。

左から、富士通 執行役員常務の大谷信雄氏、CMに登場するEXILEのMAKIDAIさん、E-GirlsのAmiさん、藤井萩花さん、KARENさん、日本マイクロソフト 代表執行役社長 樋口泰行氏、富士通 執行役員 齊藤邦彰氏

今回の新製品の目玉のひとつ、世界最薄の防水タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi」。その防水性をアピールするべく、水槽に沈めた状態で展示されていた

富士通が目指すコンピューティングは「Power」と「Fun」

最初に登壇した大谷氏

冒頭に登壇したのは、富士通 執行役員常務の大谷信雄氏。大谷氏はパソコンの進化と用途の変遷を振り返り「CPUの性能は過去10年で10倍以上の進化を遂げたが、ユーザーの利用用途はそれほど大きく変化していない。その一方で、写真や動画などあらゆる情報がデジタル化・高精細化されたことにより、個人が所有するデータの容量は膨張し続けている」と指摘し、「このようなビッグデータ化した個人情報・家族情報を、生涯を通じてどのように守り、どのように活用していくかが今後の課題になっていく」と続けた。

パソコンの進化と用途の変遷(写真左)。2009年以降では、個人が撮影する写真の枚数は1年に350枚を超えている(写真右)

ICT(情報通信技術)の分野においては、デバイスの発展に伴いクラウドネットワークが普及するなど、端末とネットワークが影響しあい進化を続けている。富士通としても、PCとクラウドの連携をこれまで以上に深めていく方針だ。大谷氏は、次世代のPCに求められる役割を「家庭内のデータセンタとして情報を束ねつつ、スマホ・デジカメ・家電などとデータをシームレスに活用できるデバイス」と分析。今後の商品開発に活かしていく考えを示した。

ICTの分野では、ネットワークと端末が相互に連鎖しながら進化を続けている(写真左)。大谷氏は次世代のPCに求められる役割として2点を挙げた(写真右)

富士通のFMVはWindows 8と"Power & Fun"で、新世代のPCを築いていく

富士通が目指すべきコンピューティングは「Power」と「Fun」であるという。PowerはCPU・ストレージを活用することにより、PCを家庭内のデータセンタとして利用するもの。FunはWindows 8の魅力的なUIなどを活用して、コンテンツを楽しむ使い方だ。

大谷氏は、既存のクラウドサービスの課題点は「容量不足、データの多元化による管理作業の煩雑さ、漏洩の不安」などにあると指摘。これを踏まえた上で、富士通が今夏から提供している「My Cloud」サービスの利便性を強調した。My Cloudはクラウドストレージサービス「My Cloud - S」と、自宅のサーバー環境「My Cloud - P」の2本の柱からなる"ハイブリッド仕様"が特長のクラウドサービス。富士通ではこのMy Cloudを「これからの新しいPC環境の形」として、今後も注力していく考えだ。

My Cloudは安心と大容量のクラウドサービス。クラウドに上げた情報は、災害や故障が起きても守られる。貴重な情報は、自宅のPCで管理できる

My Cloudにおける2つのクラウドストレージは、ひとつのUIで管理できる。富士通では今後もサービスと端末を融合させたビジネス展開をしていくという

「ARROWS Tab Wi-Fiは富士通のタブレット技術の集大成」と樋口氏

「Windows 8の発売を間近に控え、気持ちが高揚しつつあります」と話す日本マイクロソフトの樋口氏

ここでゲストとして、日本マイクロソフト 代表執行役員社長の樋口泰行氏が招かれた。樋口氏はWindows 8の魅力について「タブレットとしても利用できる画期的なUIで、従来のPCで利用していたソフトや資産もこれまで通り活用できる。タブレットとPCの1台2役により、幅広いニーズに応えられる商品」と話した。また、富士通がタブレットの開発に早くから取り組んでいたことに触れ「(富士通は)タブレットに関する技術とノウハウが非常に深い。今回発表されたARROWS Tab Wi-Fiは、その集大成と言える商品ではないか」とアピールした。

なお最新OSのWindows 8は、26日よりリリースされる予定だ。日本マイクロソフトでは過去最大規模のマーケティング投資により訴求していく方針だという。樋口氏は「Made in Japanの富士通PCを皆で購入し、日本を元気にしていけたら」と力強く結んだ。

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