Display

最後がDisplay。Haswell世代の大きな特徴は、4K Resolutionへの対応である(Photo33)。もっとも実を言うと、Ivy Bridgeの世代でも既に部分的ながら4K Resolutionへの対応は行われている(Photo34)。ただ当時はFull HD(1920×1080)程度が普通に利用できる最大解像度であったが、今年は既に2560×1440pixelの液晶が5万円台で入手できるほどになっている。恐らく2013年~2014年には、4K解像度の液晶の入手も非現実的ではなくなっているだろう。こうした動きに対応したということになる。ここで面白いのが、サポート方法。まだ今のところ、4K×2Kの解像度をサポートするモニターはなかなか無い。そこでHaswellではCollage Displayと呼ばれる表示方法をサポートしている(Photo35)。動向としては、4Kが今後主流になってゆくことは明確としており(Photo36)、これに向けての対応を取った形だ。

Photo33: 3画面同時出力やDisplayPort 1.2への対応はIvy Bridgeと同じ。問題はCollage Modeでこれは後述。

Photo34: IDF 2011の"Media Innovations in the Inte Microarchitecture Codenamed Ivy Bridge"というセッション資料より。MFXはMulti-Format Codec Engineの名称で、要するに映像データの生成をつかさどる部分。これに関しては既に4K Resolutionに対応という話で、ただ問題はそれを出力する方法が無かったという話。

Photo35: 要するに2K×1Kのモニターを4枚組み合わせて大きな4K×2Kのモニターを仮想的に作るというもの。AMDならEyefinity Desktop、NVIDIAでもDisplay Control Panelで設定できる。

Photo36: 4Kといってもこの通り3種類の規格があるが、民生用としてはQFHD(3840×2160)が今のところ有力視されている。といってもまだ今後の動向というか、そもそもこの解像度をどこまでの歩留まりで作れるかという問題の方が現時点では大きそうだが。あとここまで大きくなると、画面サイズを変えずにdpiを上げたいという要求も強そうだが、Windows 7そのものは対応していても、アプリケーションの中にはまだこれに対応していないものが結構あるのも問題かもしれない。

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