"値上げラッシュ"にため息が止まらない。電気代に加え、ガス料金、さらにとうとう消費税も増税へ――。巷ではアンペア変更の申込みが相次いでいるという。無理もないだろう。景気に水を刺すような値上げの嵐に、今後の倹約は必須。さまざまな要素がズシリと家計にのしかかり、重苦しいムードが漂う。

景気が低迷する時期は、メーカーの懸賞キャンペーンが増加

そんななか、アツイ盛り上がりを見せているのが、「懸賞」の世界。懸賞のカリスマ「ガバちゃん」こと、懸賞ライターの長場典子さんは「景気が低迷する時期は、メーカーの懸賞キャンペーンが増加するんです」と話す。

懸賞には、誰もが応募できる「オープン懸賞」と、商品の購入が応募条件になる「クローズド懸賞」がある。クローズド懸賞の場合、購入したレシートやバーコードをハガキに貼ったり、メーカーサイトでID番号を打ち込んで当否を確認する。

食品や日用品、ペットボトルなど、さまざまなところで行われているため、目にしたことのある人も少なくないだろう。モノを買う必要がないオープン懸賞と違い、購入が条件のクローズド懸賞は売上げに直結するため、現在多くのメーカーがこぞって行なっている。最近は、商品についてツイッターでつぶやくツイッター懸賞や、ブロガー限定の懸賞なども賑わいを見せている。

オリンピックなど大型イベントが目白押し、懸賞界はお祭り状態!

しかし、今年の"アツさ"はそれだけではない。懸賞界にとって、祭りともいえる大型イベントが目白押しなのだ。

「スカイツリー開業にロンドンオリンピック、サッカーワールドカップ出場に向けての試合…、今年はビッグイベントが重なります。それに合わせてイベントに便乗するキャンペーンも数多く実施されており、まさに"懸賞イヤー"といっても過言でないほど。私の周りでもすでに2人がロンドンオリンピックの応援ツアーに当選しています。現在、スカイツリー関連のプレゼントも非常に多い。私も先日、ソラマチで使える1万円分の商品券を当てました」

オリンピックの開催期間はリアルタイムでテレビを観ている人だけに行われるキャンペーンも増えるという。

「恐らく、リモコンの『d』ボタンを押して、"今すぐ応募"というようなプレゼントが出てきたり、フェイスブックやツイッターなどで応援メッセージを送った人の中から抽選が行われるといったものも出てくるでしょう。五輪選手のスポンサー企業を要チェックしておきたいですね」

さらに選手の活躍次第では、凱旋に絡ませてキャンペーンを実施するところが増えるのでは? と長場さんは予想。オリンピックの新たな楽しみが増えそうだ。

「夏を制すものは懸賞を制す」 - "運"よりも"テクニック"が必要

また、レンジャーズに移籍したダルビッシュの活躍も懸賞を盛り上げる大きな要素になりそう。「このまま勝ち星をあげて活躍していけば、応援ツアーも出てくるでしょうし、コマーシャルしているスポンサーの売上が伸びれば、御礼キャンペーンを打ってくる可能性も高い」。

通常、夏の期間は、キャンペーン懸賞が増加する時期。

「ケーマーと呼ばれる懸賞マニアの間では、"夏を制すものは懸賞を制す"と言われています。毎年夏休みやお盆の帰省にあわせてスポーツ新聞や週刊誌が『サマーキャンペーン』なるプレゼントを実施しますし、アイスクリームにそうめん、ビール、飲料水、電池といった懸賞の常連品にも期待。購入時は、パッケージに注目したり、メーカーのサイトを覗いてみるといいですね」

「懸賞・夏の陣」さながらのアツイ戦いを制するには、"運"よりも"テクニック"が必要だと長場さん。「懸賞は当たるものではなく、"当てる"もの。情報をしっかりキャッチし、ライバルのいない穴場を探すことで当選確率は確実に上がります」

高額な豪華景品を狙いにいくか、日用品や食品類に手堅く狙いを定め、家計の足しにするか――。いずれにせよ運任せでは、時間もお金もムダにしてしまう。次回は、"効率よく、懸賞を当てる具体的なテクニック"を長場さんがレクチャー! ぜひご参考に。

【関連リンク】

空いた時間を使って、"ちょい稼ぎ"をしてみよう! (Part6) "不用品"を生かす

空いた時間を使って、"ちょい稼ぎ"をしてみよう! (Part5) 非日常&趣味で稼ぐ

空いた時間を使って、"ちょい稼ぎ"をしてみよう! (Part4) 5万~10万円コース

空いた時間を使って、"ちょい稼ぎ"をしてみよう! (Part3) 3万~5万円コース

空いた時間を使って、"ちょい稼ぎ"をしてみよう! (Part2) 1万~3万円コース

空いた時間を使って、"ちょい稼ぎ"をしてみよう! (Part1) ~5000円コース

"貯まる人"はどこが違うのか? 貯蓄に成功する人に共通の「7つの習慣」

頑張りすぎて"節約疲れ"になってませんか? 節約が負担にならない2つの方法

年金受給開始が68歳に!? "収入空白時期"をどう生き抜く!?