最速のシングルGPUカードがついに登場
年明けからいきなり注目の新製品。AMDの新世代GPU「Radeon HD 7970」を搭載したグラフィックスカードが各社から発表され、一斉に発売となった。
発売されたのは以下の7社のモデル。全てリファレンスに準拠した製品となっており、オーバークロック仕様やオリジナルクーラー搭載モデルなどは確認できなかったが、売れ行きは好調のようで、完売も目立った。発売開始は9日(月)の午後2時過ぎという中途半端な時間だったのだが、店内で待ち構えていたお客さんも多かったとか。
| メーカー | 価格帯 |
|---|---|
| SAPPHIRE | 65000円~70000円前後 |
| SAPPHIRE(並行) | 59980円(ドスパラ) |
| ASUS | 65000円前後 |
| MSI | 63500円~66000円前後 |
| GIGABYTE | 55000円前後 |
| HIS | 52500円~54000円前後 |
| PowerColor | 55000円前後 |
| 玄人志向 | 53000円前後 |
Radeon HD 7970(コードネーム:Tahiti)は、初の7000世代のGPU。新アーキテクチャ「GCN」を採用し、PCI Express 3.0とDirectX 11.1にも対応した。
AMDのシングルGPUカードとしては、最上位モデルが更新するのは、2010年12月に登場したHD 6970以来、ほぼ1年ぶり。製造プロセスが40nmから28nmに微細化されており、ストリームプロセッサ数は1,536基から2,048基に強化。性能を大幅に向上しつつ、消費電力は従来と同レベルに抑えた。
| ■Radeon HD 7970とHD 6970との比較 | ||
| GPU | HD 7970 | HD 6970 |
|---|---|---|
| コードネーム | Tahiti | Cayman |
| DirectX | 11.1 | 11 |
| コアクロック | 925MHz | 880MHz |
| ストリームプロセッサ数 | 2048基 | 1536基 |
| テクスチャユニット数 | 128基 | 96基 |
| メモリクロック | 1375MHz | 1375MHz |
| メモリデータレート | 5.5Gbps | 5.5Gbps |
| 搭載メモリ | 3GB GDDR5 | 2GB GDDR5 |
| メモリバス幅 | 384bit | 256bit |
| プロセスルール | 28nm | 40nm |
| カード最大消費電力 | 260W | 300W |
グラフィックス出力端子は、DVI、HDMI、Mini DisplayPort×2の計4ポート。カード長は28cmで、厚さは2スロット分を占有する。補助電源は8ピン+6ピンが必要だ。これまでHD 6970が設置できた環境であれば、HD 7970も問題なく使えると考えていいだろう。