特別に撮影するための行動は取っておらず、日常の行動シーンで撮影というスタンスで色々とEX-ZR15の機能を使ってみました。
※編集部注:
背景ぼかし撮影は、基本的には「自分から近い位置にいる(ある)被写体」や、「メインの被写体をズーム(望遠寄り)」で撮るときに効果を発揮する機能です。メインの被写体にピントが合い、それ以外の背景がほどよくぼけます。いわゆる「人物のポートレート」を一眼レフの小さい絞り値で撮影したときのような、立体感のある写真に仕上がります。
今回は暗い公園の中で手持ち撮影のため、ほぼ真っ暗ですが、少しだけ星がとらえられていました。単にチャレンジしてみたかっただけですが、ちゃんと設定して三脚などを使用すれば撮影できそうな気がします。ちなみに、撮影中の液晶上ではさすがとらえられず、半分勘でシャッターを切りました。
趣向を変えて神田川の橋の上から川を撮影。プレミアムオートでは自動で「風景」にセットされました。動いている中央線もブレずに綺麗に撮影できています。
使ってみて良かった点と悪かった点をまとめますと、次のような感じでしょうか。
■ 良い点
・起動スピードの速さに驚きました。本当に速い。
・HDRによるブレのない写真。
・暗い場所で撮影しても色が鮮やか。
・メニュー呼び出しの簡便さと分かりやすさ。
(専用ボタンがあり、メニュー内容が表示されるので、各モードを選択しやすい)
・本体にバッテリを入れたままで充電できる。
・本体の軽さ。
■ 悪い点
・Eye-Fiカードとの連動が出来ない。
(Eye-Fiのサイトに記載済み。念のため試しただけ)
・USBのコネクタ形状が特殊でケーブルの使い回しができない。
(これは充電に利用するため仕方がない面)
注目点は充電方法です。多くのデジカメメーカーがなぜか放置しているところだと思います。両親がバッテリを本体から外してACアダプタで充電する形式のデジカメにどうにも馴染めなかったようで、基本的に電池で使えるデジカメを使ってもらっていました。以前、クレードルに置いておくと充電とPCへの画像転送などができるカメラがありましたが、後継機がでる様子もありません。
今回はUSB端子から専用ケーブルでつなぐタイプでしたが、使ったらつないでもらうということで、携帯と同様の手順となり、充電し忘れがなくなりそうです。
本体にバッテリを入れたまま充電というのが評価されれば、将来的にはクレードルに無線LANストレージと充電機能を持ったものなどが出て、撮影して帰ってきたらクレードルに置けばカメラは充電され、中のデータはストレージやクラウドにバックアップ(アップロード)されるようなものが発売されるのではないかと、楽しみにしています。
次の注目点は起動の速さです。
本体上部の電源スイッチをONにしたあと、撮影可能になるまで高速で、本当に気になりません。ズームも速くて、使うことにストレスを感じることもなく動き、ともかく途切れなく撮影できました。月並みな言い方だとシャッターチャンスを逃すことがなく、簡単にいえばストレスを感じない使用感で、今まで使ったデジカメと比べて隔世の感があります。
また、軽いのも注目点だと思います。何か撮りたいものが見つかったときに取り出すのも楽で、これだと首からストラップでぶら下げても重くは感じません。ただ、正直なところ「HDRアート」は使いどころがよく分かりません。おもしろい機能だとは思うのですが…。
その辺りもコミで、総じてカジュアルに使うのに便利で持ち歩きやすいデジカメだと思います。今でもSNSへアップする写真を撮影するために使っていますが、ぜひ今度、旅行に持って行って使ってみようと思います。
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