使ってみて最初に感じたのは反応の速さだ。電源投入からファーストショットまでも速いし、ズームの動きもクイック。フォーカシングや撮影の際の顔認識なども高速だったので、シャッターチャンスを逃さず撮影することができた。シャッタースピードも十分に速いので、高速連写や動く被写体の撮影も楽しめた。
オート撮影の設定選択も賢く、たいていの撮影条件ならプレミアムオートで十分間に合いそう。ベストショット機能については、すべてを試してみたわけではないが、人物、子供、料理などを写すのに最適というモードではそれぞれの被写体の持ち味をうまく引き出せていたように思う。
ベストショットの「食べ物を写します」で撮影。室内の電球光下だったのでそれほど明るくはなかったのだが、まずまずシズル感が出ているように思う |
これも「料理を写します」で撮影。電球光の雰囲気が残った感じになった |
背景ぼかしは難しい ?
うまく使えなかったのは背景ぼかしで、何度も失敗したのだがその理由がわからず、最終的にとりあえず撮ってみてうまくぼかしが効けばラッキー、というような感じになってしまった。もうひとつベストショット機能については、画面には「[ZOOM]で詳細表示」と表示されるものの、本体には「ZOOM」の文字はなくアイコンで機能が表示されている点が気になった。ちょっと考えればわかったが、統一できたらそのほうがわかりやすかったと思う。
その他の機能としては、このサイズでステレオマイク、HDMI出力装備というのには驚いた。ただこれは、私が知らないだけでひょっとしたら今はそれほど珍しいことではないのかもしれない。
最後に1つ、PC接続・充電用のコネクタが汎用のUSBミニBではなく、専用形状なのは残念だった。こういったケーブルは複数機器で併用できるよう、規格形状になっているほうがありがたい。また、サードパーティ製のUSB充電用ACアダプタで充電しようとしたところうまくいかず、付属の専用アダプタを使わざるをえなかった。使用したアダプタとの相性の問題かもしれないが、このあたりも柔軟性が高くあってほしいと思う。
ベストショットの「ワイドショット」を使ってみた。超広角写真が簡単に撮れるのは面白い |
薄暮の駅前の風景。ベストショットの「風景を写します」で撮影。必ずしも狙ったわけではないが、光源がいい効果になっている |
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