初めてカシオさんのデジタルカメラを使用させて頂きました。
EX-ZR15を手にしてみての第一印象は、パールがかかったホワイトの本体カラーに嫌みがなく、いろいろなシーンで"浮かない"上品なホワイトに目が行きました。少し丸みを帯びた形状も手にフィットして持ちやすくて、汚れが付きにくい雰囲気を感じました。
また、液晶モニタが大きく、ボタン類が少ないのも好印象です。例えば、電源ボタンを押さなくても、「撮影ボタン」と「再生ボタン」の2つでも電源が入り、それぞれ撮影モード、再生モードで起動します。やりたいことがすぐに行えるシンプルさが使いやすいと感じました。デジタル機器に不慣れな方でも、おそらく直感的に使えると思うので、EX-ZR15を使う機会が多くなったり、写真を撮ることが楽しくなると思います。
使用しての感想は、大きく分けて3点です。
まず第一に、シンプルなボタン操作と液晶モニタの表示です。普通は初めて触ってから慣れるまで時間がかかるのが当たり前ですが、詳細な設定も十字キーですべて操作でき、項目別にシンプルに書いてあるので、自分の行いたいことがすぐにできました。また、液晶モニタも高画質で、撮った画像も見やすいし、アイコンの表記が一目見て分かりやすかったです。
第二は「AUTOボタン」。
プレミアムオートモードは、外出先でふと写真を撮りたくなった時に、天候や明るさを判断して最適な設定で撮影をしてくれるのがよかったです。しかも"ハズレ"がほとんどなく、シャッターボタンを押すだけで、自分であえて設定を触る必要がないな…と感じました。
また、電源が入ってから撮影にいたるまでの時間が早く感じ、撮りたい思ったとき瞬時に撮れました。
第三に「BSボタン」です。
当然ながらEX-ZR15には初めて触りましたが、分かりやすいモードの画面表示は素晴らしく感じました。
公園の撮影では、緑を鮮やかにするモードと、赤を強調する紅葉モードの2種類で撮影してみると、緑と赤の違いを感じるとともに、見た目の印象が高まります。
花を強調して撮る写真には、ベストショット(BS)機能の「背景ぼかし」モードを使ってみました。カタログなどで書かれているように、一眼レフで撮ったような立体感のある写真が、予想以上にきれいに撮れて感動です。
ほかには、広い景色をスライドパノラマで取ったり、ペットや街の風景を撮ったり、滝を表側と裏側で撮ってみて水の流れを楽しんだりと、今までは必要なときに撮っていた写真でしたが、BSボタンの設定をどんどん試したくなる楽しさを覚えました。
一方で、これが改善されたらなお素晴らしい…と感じたこともあります。どうしようもないことかとは思いますが、ペットなどを連射で撮る設定のときに(編集部注:ベストショット「ペットの動きを連写します」)、1回撮ってから30秒近く次の写真を撮れないため、そのモードでは連続して撮影できないのが残念に感じました。高速なSDカードを使えば、もっと速くなるのかもしれません。
また、撮影場所や条件にもよるとは思いますが、夜景モードのとき空が明るく映ってしまうケースや、周りの光を拾いすぎて全体がぼやけたように写ってしまう時がたまにありました。例えばマニュアルに「より良い撮り方」みたいなものが書かれていると、失敗するシーンを減らせるのではないでしょうか。そもそも失敗することは少ないのですが…。
まとめますと、男女問わず使う人を選ばないデザイン、気軽かつ直感的に撮れるボタン配置、撮影や再生などの瞬時の反応など、どこでも持っていけるデジカメとして愛着が湧きました。細かい設定もほとんど不要で、しかも上手に撮れるので、友人や家族にもすすめられると思っています。
→「EXILIM EX-ZR15」読者モニターレポート特集へ戻る |