哀川翔主演、BeeTVで現在配信中のドラマ『目を閉じてギラギラ~一発逆転!?借金人生~』が、10月22日(土)からヒューマントラストシネマ渋谷にて劇場公開される。貸金業を営み、"説教"が武器という一風変わった主人公・希崎を演じたわれらが哀川翔アニキに、"説教"をしてもらった。

哀川翔
1961年5月24日生まれ。鹿児島県出身。AB型。一世風靡セピアの一員として「前略、道の上より」でレコードデビュー。その後、ドラマ『とんぼ』(TBS系 1988年)、映画『オルゴール』(1989年)などに出演。俳優としても活躍する。『ゼブラーマン』(2004年)では日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した。エッセイ『俺んち、ヤバい!?』(東邦出版刊)が発売中。
撮影:島田香 拡大画像を見る

――まずは今回の作品を通じての感想と、哀川さんが演じられた希崎という役についてどう思ったか聞かせて下さい。

哀川「ストーリー全体に前向きな男の性(さが)を感じるし、主人公が世間とのギャップや時代への切なさを感じつつも、夢を持ち続けるというテーマ性が面白いよね。なにより希崎は喧嘩をしないところが好きだね。喧嘩をしない男は最高だよ。俺のテーマでもあるしね。喧嘩をしないことが無敵でいられる方法だよ。喧嘩をすればいつか負けるから。無敵であることを貫くためには喧嘩をしないことだよ(笑)」

――携帯ドラマということで、何か工夫や苦労したことはありましたか?

哀川「俺は何でも常に一つの『作品』として仕事をしているだけだから、どこで流れようとあんまり気にしてないんだよね。Vシネマをやり始めた時も周りは映画と比べたがったけど、自分の中ではまったく変わらない。でも、BeeTVは小さい画面で観る分、アップのシーンが多くて、俺が始めた頃のVシネマと手法が似ているなと思ったね。『あのVシネ全盛の時代がここに戻ってきてる!』っていう感覚はあるかも」……続きを読む。

『目を閉じてギラギラ~一発逆転!?借金人生~』

暴力を嫌い、人情味溢れる「お説教」で裏社会を生き抜いてきた元ヤクザの希崎(哀川)が、債務者の一人でかつて甲子園にその名を轟かせた天才投手・八木沢剛太(綾野剛)を立ち直らせようと「お説教」し、希崎の思いに打たれた八木沢は人生を建て直そうと決意する。しかし、2人の背後には黒田組の影が忍び寄っていた――というストーリーが展開する。

NTTドコモ向け動画配信サービス「BeeTV」にて配信中。また、ヒューマントラストシネマ渋谷にて劇場版も公開中(11月11日まで)。大阪・第七藝術劇場でも公開予定(11月26日~12月9日)。