スイスの超高級時計ブランドの日本法人「リシャールミルジャパン」が設立され、これを記念するパーティがこのほど、東京・北青山のレストランで催された。同ブランドのCEO、リシャール・ミル氏のほか、アンバサダーを務めるラファエル・ナダル選手(テニス世界ランキング1位)、F1のフェリペ・マッサ選手らが出席。角界から琴欧洲関も駆けつけた。

「リシャールミルジャパン」設立記念パーティに参加した(写真左から)フェリペ・マッサ選手、リシャール・ミル氏、ラファエル・ナダル選手。写真撮影にも気軽に応じていた

F1カーの設計思想などをケースに取り入れ、スタイリッシュで斬新なフォルムながら、日常でも使える超高級時計。こうした独自性を有し、各国で人気を博しているのが「リシャール・ミル」だ。

ナダル選手が着用した「RM027」。最新鋭の素材、技術を駆使し、高級時計の常識を覆す軽さ、耐久性で話題に。世界50本限定販売で、国内受注は5本のみ。価格は4,935万円

会場には、今年1月にジュネーブで公開された「RM027」が展示され、来場者の目を釘づけに。というのもこのモデル、価格はなんと約5,000万円! しかもNECが開発したカーボン ナノチューブを採用した超軽量トゥールビヨン(重力補正装置付きウォッチ)で、ケース本体は約13g(1円玉13枚分)、ストラップ装着時でも約20gという驚きの軽さなのだ。

本来、トゥールビヨンはデリケートな扱いを要するもの。ところが、ナダル選手は今季、テニス全仏、全英、全米の各大会でこのウォッチを装着した。時速200kmものボールを放つ、世界ランク首位のテニスプレーヤーが公式戦で使用しても「ノープロブレム」だったという。"落としても壊れないトゥールビヨン"という、リシャール・ミルの特色を実証してみせたのである。

会場には琴欧洲関も駆けつけた

テニスウェアを身にまとったモデルも登場

マッサ選手に扮した重田氏、ナダル選手に扮した川崎氏が会場を盛り上げる

リシャール・ミルの時計を付けたナダル選手やマッサ選手のパネルも展示

この日のパーティでは、国内におけるリシャール・ミルの"育ての親"、川崎圭太氏(日本法人CEOに就任)の挨拶に続き、西日本を代表するトップリテーラーで、神戸の老舗時計専門店「カミネ」社長である上根亨氏が乾杯の音頭を取った。その後、特設ステージにはテニスウェアに身を包み、脚線美を十二分に強調したモデルが続々と登場。そんな中、「ナダル選手、マッサ選手です。拍手でお迎えください!」のアナウンスでステージを凝視すると、そこにはナダル選手に扮した川崎氏、マッサ選手に扮した「リシャール・ミルGINZA」のショップマネージャー、重田英輔氏の姿があり、場内の笑いを誘っていた。

そしていよいよ本物のナダル選手、マッサ選手がステージに姿を見せると、現場慣れしているはずのプレスたちも興奮状態となり、場内は一気にヒートアップ。両選手に駆け寄る者もいる中、2人とも気さくに写真撮影やサインの求めに応じていた。

「リシャールミルジャパン」設立パーティは、大盛況のうちに幕を閉じた。