【レポート】

iPad登場による製品の"共食い"現象、iPodとMacで明暗分かれる

 

iPadの登場は既存のApple製品ラインと競合を起こすのか? - この"共食い"現象(Cannibalization)の有無が1月のiPad発表以降、アナリストや投資家らの間で大きな話題となっていたが、製品ラインで明暗がくっきりと分かれる形となった。

この共食い現象についての最新レポートを報告しているのは、Apple製品の市場分析で著名なPiper JaffrayのアナリストGene Munster氏だ。以前に小誌でも「2010年は'Macの年"」という同氏のレポートを紹介しているが、今回のMunster氏の報告はiPad発売後初となる米小売市場のデータ集計を基にしている。

Munster氏のレポート内容は米Fortuneで確認できる。それによれば2010年4月のMac販売台数は前年同期比39%増で、米Apple会計年度で2010年第3四半期(4-6月期)における年成長率の市場予想19%を上回っている。同氏は、Appleはこの四半期に3,100万~3,200万台程度のMacを販売することになると予測している。一方でiPodの4月販売台数は前年同期比で17%のマイナスであり、Munster氏の予測値である9%よりも悪化している。同氏の当初予測であれば、iPodは第3四半期に900万~1,000万台程度が販売される見込みだった。

以上の結果についてMunster氏は「iPadはiPodの市場をわずかに侵食する一方で、Macの売上には最小限の影響しか与えていない。4倍近い販売価格を持つiPadは利益率も高く、これはAppleにとってトータルでポジティブな兆候と考える」とコメントしている。

【レポート】Apple iPad、iPod touchやネットブックの市場を侵食?」では、米Morgan StanleyのアナリストKaty Huberty氏がiPad購入者に対して実施したアンケート集計から、iPod touchを中心に、MacBookやiMacなど、幅広い製品ラインに影響が出ている様子が見受けられた。

一方で、このときにNPD速報から導かれた結果は、PC系デバイスで最も影響を受けているのは低価格なネットブック製品であり、特に2台目以降のデバイス需要での競合を確認できた。これはネットブック販売低迷におけるAtomプロセッサ需要への影響を頑なに否定する米Intelにも関わる問題で、iPadやiPhoneなどで非Intel系プロセッサを採用するAppleに見られるように、次世代デバイスを巡るベンダ間の綱引きにも影響を与えることになりそうだ。

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