毎年恒例となっているIDFことIntel Developer Forum。元々IDFはWorld Wide IDFとLocal IDFに分かれており、World Wide IDFは全世界から参加者(とプレス)を集めて大々的に3~4日掛けて行う一方、Local IDFはその開催国の参加者(とプレス)を集めて、1~2日という小規模に開催される。一番ピークの頃は、World Wide IDFが年2回(何れもアメリカ)、Local IDFが10カ国近くで開催されたと記憶しているが、景気退行やこうしたイベントの効果が薄れてきた事もあり、ここ数年Local IDFの数がどんどん減っていった。それとは別に2007年より、春のWorld Wide IDFを(中国重視という観点からか)中国で開催することになっていたが、Intelも大幅な減益状況になり、しかも急速に復帰する見込みが立たないということもあってか、遂にWorld Wide IDFは年1回になり、今年は北京に戻ってのIDF Beijing 2009はLocal IDF扱いとなってしまった。
そんな事もあってか、今年はTechnical Sessionの数は僅かに29。そのうち5つはQ&A Trackなので実質は24となる。5つのTrack Roomで午後一杯を使い、50分のTrackを5つというレベルだから、余り深い話は無く、Technical SessionのPresentationを楽しみにしていた筆者としてはちょっと残念である。
基調講演では概ね新しい話はなく、Larrabeeのダイが公開された(Photo01)ほか、製品の出荷が2009年末~2010年と予告されたり(Photo02)、Larrabeeのプログラミングに利用されるCtが、2009年中には開発ツールでサポートされるとか(Photo03)の話題も出たが、今回はほんの触りだけ。詳細はGDCに持ち越し(Photo04)という事であった。
Photo03: Ctについてはこちらを参照。そういえばCtについてはこれまでレポートを書いた事が無かった。 |