曇りのないピカピカのガラスは気持ちがいいものですよね。でも冬のガラス掃除は水も冷たいし、外側を拭くときは寒く、つい敬遠しがちではないでしょうか。今回は「新聞紙」を使って手軽にできるガラス掃除術をご紹介します。

新聞紙を丸めたものをいくつか用意します

新聞紙のインクが汚れを落とす!?

用意するのは、新聞紙と水だけ。ガラス拭き用の洗剤は必要ありません。新聞紙のインクが油分を分解するとか、紙の繊維が細かいためチリや汚れを拭き取りやすいとか、諸説ありますが、とにかく濡(ぬ)らした新聞紙でガラスを拭くと、油汚れ、手あか、チリ、ほこりなどを取ることができるのだとか。

それでは、早速試してみましょう。まず、新聞紙をくしゃくしゃに丸め、ボール状にしたものをいくつか用意します。見開き1枚を半分に切って丸めたサイズが一番手にフィットしやすく、扱いやすいように感じました。

丸めた新聞紙ボールのうち、数個を水を入れた器に入れます。しっかりと水になじませた方が柔らかくなり、隅々まで拭きやすくなります。

丸めた新聞紙を水につけておきます

まずは外側から拭く

次に、濡らした新聞紙ボールで、ガラスを拭いていきます。まずは外側の方から拭いていきましょう。その方が内側から仕上げ拭きをしたとき、曇りや汚れが見やすくなります。

拭くときは外側の窓ガラスから。水分は多めのほうがいいようです

外側のガラスを拭くときは、新聞紙ボールに若干水分を多めに含ませます。外側のガラスは泥やホコリでかなり汚れているので、汚れを浮き上がらせるためにも水分は多めのほうがいいようです。

水拭きのあとは乾いた新聞紙で拭き取る

続いて、窓ガラスが乾かないうちに、水に濡らしていない新聞紙ボールで窓ガラスの水分を拭き取っていきます。拭いているうちに、キュッキュッと音がしてくるはず。

次に、内側を拭いていきます。外側と同様に濡らした新聞紙ボールで拭きますが、外側よりも水分を絞って行った方が、水がダラダラと下に垂れてこないため、後片付けが楽です。窓ガラスが濡れているうちに、乾いた新聞紙ボールで水分を拭き取ります。

乾いた新聞紙で水分を拭き取ります

5分で窓の向こうがクッキリ!

新聞紙でどれだけガラスがきれいになったのでしょうか。写真に撮って比較してみました。画像の左がガラス掃除前、右が掃除後です。右側のガラスからは、窓の向こうにある隣家の雨戸がくっきり見えていることがわかります。ちなみに、1枚のガラス窓の掃除にかかった時間はおよそ5分でした。

左:掃除前のガラス 右:掃除をした後のガラス

また、タオルやぞうきんで拭くと、ガラスに繊維が残りがちですが、新聞紙の場合はそれがありませんでした。新聞紙はインクが多く使われている紙面のほうが、汚れが落ちやすいような気がしました。

なお、掃除の最中は、新聞紙のインクが手につき、手のひらが黒く汚れます。気になる場合は、ゴム手袋などを使用するといいでしょう。

・ズボラ度……★★★☆☆
・清掃度……★★★★★
・大掃除に使いたい度……★★★★☆
※評価は筆者の個人的な感想です

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