職業 :会社員・漫画家・家庭教師
現住所:エジプト・アラブ共和国

異国エジプトで、ダブルワークならぬトリプルワークをこなす「おろぐちともこ」が、仕事を含む現地生活をマンガとコラムでご紹介。ピラミッドだけじゃない、(うさんくさいところもあるけど)どこか憎めない国「エジプト」をご堪能ください。(毎週火曜更新予定)

エジプトの「日差しと夏」について

日本の6・7月は梅雨の季節。湿気を伴う暑さのため、ハンカチで汗を拭いながら外回りされている人もいらっしゃるかと思います。

一方のエジプト、日本とはまた違った暑さです。
夏の気温は灼熱砂漠? のイメージ通り、かなり高くなります。7月のカイロは平均気温最高気温が35度。ちなみに今週末、カイロの予想最高気温は40度だそうです……。
(4月から7月までの間で最高気温が42~44度という日もありました)

それだけ聞くと、「熱すぎて仕事なんかやってられんわー!」となりそうなのですが、エジプトは乾燥地帯に属するだけあって、暑いながらも湿度が低くカラッとしています。雨も、アレキサンドリアなどの一部地域を除いて、年に数回しか降らないので、湿度の高い日本よりベタつきや汗の量は少なく、木陰の下で吹き当たる乾いた風は心地良さを感じるほどです。

問題は日差し。
日陰は涼しいのですが、日なたでは照りつける太陽がチリッチリに肌を焼くため、ちょっと日差しに当たるだけで肌の色が変わります。

エジプト人の大半を占めるイスラム教徒の女性は、髪を親族以外の男性から隠すために頭にスカーフを巻いています。このスカーフ、日差しよけにもなるだろうなぁ…と思って見ていたのですが、照りつける日差しの強さはそれを上回るらしく、スカーフと帽子、スカーフと日傘、というコラボも近年見られるようになりました。
(ちょっとシュールなエジプトの夏ファッション)

そして、暑さから逃れる手立ては日傘や帽子だけではありません。

エジプトの夏といえばコレ! ダブルで約60円!

日本の夏といえば「かき氷」ですが、この時期エジプトでは日頃人気のアイスがさらにバカ売れ。 少しでも暑さから逃れるため、涼を求めて皆がアイス屋さんにいつも以上に群がります!

いつも混んでるカイロの人気お菓子屋「エル・アブド」のアイスカウンター

甘党の多いエジプトでは、体の大きいおじさんがおいしそうにアイスをほおばっている姿もよく見られる情景なのです。


おろぐちともこ
大学時代古代エジプトを勉強していたためエジプトの地を踏むこと6回。7回目に踏み入れた2011年よりエジプト在住。日々、エジプト人観察に励む。
現在はWebやエジプト人による日本語雑誌を中心に漫画を描いたり、漫画のデジタルアシスタントしたりと、漫画の活動の幅も国境を越えて拡大中。至上の喜びは、素敵なカフェで水タバコの煙をゆらしながら、ぼけっとお茶をすること。
生活記Blog[つぶえじ](http://ameblo.jp/oro/)では、現地の生活の様子を不定期に発信している。