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自動的にインストールされるデバイスドライバーの更新情報は、確認するのが意外と難しい。今回はIntelのGPUドライバーを例に、執筆時点での手法を紹介する。
「ドライバー更新プログラム」をチェックする
Windows 10は認識したデバイス用に、Windows Update経由で自動的にデバイスドライバーをダウンロードする。各ベンダーのWebサイトからデバイスドライバーをダウンロードし、自身で管理・適用していた時代と比べると、夢のような話だ。
ただ、デバイスドライバーの自動更新によって意図しないトラブルが発生するケースがままあるため、手動管理を望むユーザーから不評なのも事実。そのようなときは、本連載の第242回で紹介した「Show or hide updates」トラブルシューティングツールで回避してほしい。
さて、自動的に適用されたデバイスドライバーはどこでチェックすればいいのだろうか。こちらは「設定」の「更新とセキュリティ/Windows Update」から開く「更新プログラムのインストール履歴を表示」で確認可能だ。
各種更新プログラムのなかから「ドライバー更新プログラム」を展開すると、お使いのPCにインストールされたデバイスドライバーを確認できる。
興味深いのは、通常の更新プログラムと同じく、ドライバー更新プログラムもリンクを用意している点だ。執筆時点では「Coming Soon」の文字が悲しく映し出されるだけだが、いずれは更新プログラムと同じように、デバイスドライバーの更新内容も示されるようになるだろう。
さらなる情報収集としてご紹介したいのが、「Microsoft Updateカタログ」の活用だ。ベンダー名やドライバー名をキーワードに検索すると、該当するパッケージ情報を確認できる。
こちらもChangelog的な更新情報は記述されていないため、どのような変化が加わったのかを調べるのは難しい。例えば、IntelのGPUドライバーはIntelのサイトからダウンロードできるが、バージョン表記がWindows 10のそれと異なる。
IntelのGPUドライバーは最初の2桁まではベースライン、3桁がリビジョン、4桁がビルド番号を示す。一方、Microsoftは1桁がOS、2桁がDirectXのバージョン、3桁は不明、4位はビルド番号という枠組みだ。
執筆時点のWindows 10用ドライバーは「23.20.16.4973」、Intelが配布しているのは「15.65.5.4982」。ビルド番号を元に更新情報をチェックすれば、大まかな更新内容をチェックできるだろう。
阿久津良和(Cactus)