ソニースタイルのVAIO・OWNER・MADEを利用してカスタマイズしたVAIO type P。Intel Atom Z540(1.86GHz)、SSD(64GB)、Bluetooth搭載、Webカメラ搭載という構成を選んだ。本体カラーはソニースタイル限定色のオニキスブラックを選択

VAIO type Pを実際に購入した筆者が、その使い勝手やTIPSなどをレポートしていくこのコラム。第1回目となる今回は、ソニースタイルのVAIO・OWNER・MADEで購入時に留意した点について語っていこう。

ここ最近のNetbookブームで、1kg前後のミニノートの種類が格段に増えてきた。10数年前、3kg近くあるノートPCを毎日持って通勤していたころのことを思うと、隔世の感がある。と言いつつ、なかなか決め手になるような機種に出会えず、各社から次々と発売される新機種もじっと静観を続けてきた。そんななか、ほとんど衝動買いのような感じで購入してしまったのが、ソニーの「VAIO type P」だ。

VAIO・OWNER・MADEでカスタマイズ

type Pを買うときに利用したのが、ソニーの直販サイト「ソニースタイル」のCTO(注文仕様生産)システム、「VAIO・OWNER・MADE」である。量販店などで気軽に購入できる店頭モデルも、便利な機能がバランスよく搭載されていて魅力的だったのだが、どうせなら完全に自分仕様のマシンにカスタマイズしてみたいと思ったのだ。その際、自分の中でいくつかの優先事項を決めていた。ひとつは、「ストレージは絶対にSSD」。もうひとつが、「Photoshopがそれなりに動くCPU性能」である。

VAIO・OWNER・MADEでは、CPUやストレージ、OS、ワンセグチューナーやBluetoothの有無などを細かく選択することができる。そのうち、ストレージはSSD(128GB)/SSD(64GB)/HDD(60GB)の3種類から、CPUはIntel Atom Z540(1.86GHz)/Z530(1.60GHz)/Z520(1.33GHz)の3種類から選ぶことが可能。今回は、このうちSSD(64GB)とAtom Z540(1.86GHz)をチョイス。なお、ワンセグやノイズキャンセリングヘッドホンは、個人的に利用する機会がほとんどないので構成から外すことにした。

Webカメラの位置は、正直ビデオチャットには使いづらい。ただし、右手にものを持って、それを相手に見せながらチャットをする場合は、この位置の方が逆に使いやすい

ストレージとCPUの選び方

SSDなら、液晶を閉じてスリープさせた後、完全に動作が停止するのを待たずに動かしてもディスクがクラッシュする心配がない。カバンからさっと取り出して、使い終わったらさっとしまう。そんなスマートな使い方を実現できる

ストレージは、SSDもHDDも、type Pの場合、実はそれほどパフォーマンスに大きな違いはない。にもかかわらず、64GBのSSDは60GBのHDDより15,000円割高になる。それでもSSDを選んだのは、耐衝撃性の高さと静音性が理由。スリープさせてカバンにしまう際に、HDDの場合は完全に動作が停止するまで数秒待たなければならないが、SSDだとすぐにしまうことができる。また、type Pの場合、ファンレスなのでSSDモデルなら駆動音が完全無音になる。ちょっとしたことのように思えるかもしれないが、常に携帯して使うことが前提のtype Pでは、その差は意外に大きい。

CPUは、チューンアップ次第では最下位のZ520でも十分実用的に動作する。しかし、Z540なら何をするにも余裕がある。実際、今回購入したtype PにPhotoshop CS3を入れて使用しているが、画像のトリミングや色調補正など、ちょっとしたレタッチ作業ならまったくストレスを感じない。さすがに「水彩画」などのアーティスティックフィルタの場合は適用されるまでにある程度時間がかかるが、「アンシャープマスク」や「モザイク」などの基本的なフィルタなら、1,000万画素クラスの画像でも1~2秒で適用が完了する。正直、ここまで快適に動くとは思っていなかったので、かなりよい買い物をした気分だ。

1,000万画素クラスのRAWデータをPhotoshop CS3で開いたところ。RAW現像のダイアログの天地がギリギリだが、作業自体はストレスを感じることなく行える

Photoshop CS3でアンシャープマスクをかけているところ。type Pの場合、ドットピッチが細かくて紙の印刷に近いので、プリントしたときの見え方がイメージしやすいというメリットもある

もっとも、tyep PやVistaの設定がデフォルトのままだと、もう少し体感速度は下がってしまうはず。そのあたりのカスタマイズの試行錯誤については、また別の機会に紹介することにしよう。