伊勢志摩方面へ走る観光特急「しまかぜ」

当コラム第7回第14回でも紹介した近鉄の新型観光特急「しまかぜ」。デビューから3カ月、ようやく実際に走る姿を見ることができた。いつか乗りたい列車のひとつだが、現在はチケットが入手しづらくなっているらしく、乗車の機会はもう少し先になりそう……。

車両情報

近畿日本鉄道 50000系「しまかぜ」

基本情報

近鉄が伊勢志摩観光の"切り札"として投入した新型観光特急。2013年3月21日より、大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で営業運転を開始した。

「しまかぜ」の名称は志摩に吹くさわやかな風をイメージして命名され、ブルーを基調とした車両のカラーリングも伊勢志摩のさわやかな海にちなんだもの。先頭車両にはガラス6枚を用い、多面体によるシャープなデザインとなった。

6両編成2編成が製造され、1・6号車は展望車両で、中間の2両は個室やサロン席からなるグループ席車両と、2階建て構造のカフェ車両。座席空間は3列配置で、シートに本革を使用し、エアクッションや電動レッグエストなどを装備した。コンセントも設置される。車内には専属のアテンダントも乗車し、きめ細かなサービスを提供するという。