今年の「きんてつ鉄道まつり2012」は11月10・11日の2日間、五位堂検修車庫と高安車庫の2カ所で開催されている。初日から多くの来場者があり、とくに注目を集めたのが、高安車庫の会場で一般公開された新型観光特急「しまかぜ」。公開された車両のうち、先頭車両は「50601」、2両目の車両は「50501」と付番されてあるのを確認できた。

「しまかぜ」の周囲は人が絶えず、車両の撮影や車両をバックに記念撮影する人たちでにぎわった。窓越しに運転台を見ることもでき、車内の様子を見ようと多くの人が並んだ。

列車情報

近畿日本鉄道 新型観光特急「しまかぜ」

基本情報

近鉄が伊勢志摩観光の"切り札"として、2013年3月21日より大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で運行予定の新型観光特急。「しまかぜ」の名称は志摩に吹くさわやかな風をイメージして命名され、ブルーを基調とした車両のカラーリングも伊勢志摩のさわやかな海にちなんだもの。先頭車両にはガラス6枚を用い、多面体によるシャープなデザインとなった。

6両編成2編成が製造され、1・6号車は展望車両で、中間の2両は個室やサロン席からなるグループ席車両と、2階建て構造のカフェ車両。座席空間は3列配置で、シートに本革を使用し、エアクッションや電動レッグエストなどを装備した。コンセントも設置される。車内には専属のアテンダントも乗車し、きめ細かなサービスを提供するという。