GIMPは優秀な画像編集ツールだが、そのインタフェースは同種のソフトウェアとは異なるため、使い慣れていないと思い通りの加工をするのは難しい。そのために利用が推進されないのは非常に残念ではある。

そこで、GIMPをベースに開発されている画像編集ツール「Seashore」を使ってみよう。Cocoaベースで開発されており、GIMPと同様オープンソースで公開されている。

「Seashore」。Mac OS Xネイティブの、使い勝手の良い操作性に注目

名称 Seashore
バージョン 0.1.9(20070402)
動作環境 Mac OS X 10.3.9以上
ジャンル 画像編集
開発者 Mark Pazolli
種別 オープンソース
ライセンス GPL

ぼかしなどのエフェクトをはじめ、基本的な画像編集機能は揃っている

Seashoreの特徴は、Cocoaベース、つまりMac OS Xにネイティブで対応している点だ。画面構成も分かりやすく、操作は簡単だ。レイヤーの利用ほか、指定範囲へのエフェクトなども手軽に行える。

画像の大きさを変えたり、回転させる、グレースケールに変更するといった機能もある。アドオン機能があり、SVGファイルをインポートするものが公開されている点も注目すべき点だろう。

商用の画像編集ツールや本家のGIMPに比べると、機能の豊富さという点ではいまひとつ見劣りするものの、基本的な機能しか使わない人やちょっとした加工を行いたいだけという場合にはSeashoreの方がお勧めできる(開発者はGIMPのような多機能ツールは目指しておらず、シンプルなツールという方針を貫くようだ)。GIMP風の機能を備え、Mac OS Xに沿ったGUIデザインの画像編集ツールをお探しの方はぜひ試してみてもらいたい。