Mac OS Xは基盤としてBSD系のOSを利用している。そのために旧Mac OSに比べて堅牢になった、拡張性が出たなどの利点がある。さらに、コマンドラインベースのツールが強化されたため、一般的な利用者だけではなく、UNIX使いや開発者にとってもとても使いやすいOSとなっている。

その使い勝手をさらに高めてくれるのが、BSD系パッケージ管理システムportsをMac OS Xに対応させた「MacPorts」だ。そしてそのインタフェースの1つとしてGUIフロントエンドを提供しているのが、「Porticus」である。

パッケージの一覧。ここから選んでインストールできる

名称 Porticus
バージョン 1.4.2
動作環境 Mac OS X 10.4 Tiger以上、MacPorts 1.4.0以上
ジャンル ユーティリティ(GUIフロントエンド)
開発者 Richard Laing
種別 フリーウェア
ライセンス オリジナル

インストール時のオプションを選ぶのも簡単

PorticusはMacPortsで提供されているパッケージの検索やインストールを簡単にしてくれるフロントエンドだ。ターミナルからでも同様の操作はできるが、慣れていない時はコマンドを覚えるのが面倒でついついPorticusを頼ってしまう。

すでにインストールされているパッケージの一覧や、バージョンが古い(新しいものが出ている)ものも一覧で表示される。バージョンが古いものについてはまとめてアップデートすることもできる。

特に便利なのが、GUIからインストールオプションが指定できたり、インストールされているバージョンの中からどれを有効にするか選択できたりといった機能だ。また、ターミナルでの操作に比べて各パッケージの一覧が見やすく、どれをインストールするのかといった迷いもなくなる。

MacPortsは、UNIXの資産を存分に活用できる素晴らしいパッケージ管理システムだ。ターミナルでの操作が苦手でついつい避けてしまうという方は、Porticusでその魅力に触れてみてほしい。