過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「産業医を頼ってみる」です。

  • 漫画連載「会社につぶされないために」のワンシーン
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人に話すだけで気持ちが楽になることも

産業医を置いている会社も増えてきていると思いますが、あまり利用できていないという方もいるのではないでしょうか。

社員の健康相談などに乗ってくださるお医者様で、会社によってやってくださることの範囲は違いますが、職場環境に原因がある健康問題の場合には、会社との調整などに助力くださるケースもあるようです。

漫画ですと、そっけない感じに見えるかもしれませんが、このときもメンタル面以外に可能性がある原因などを提示し、受けたほうがよい検査などをご教示くださりました。

産業医は診断や投薬はできないので、あくまで相談という形にはなりますが、仕事が忙しくて病院に行く時間がとれない方や、会社に原因があるけれど上司に相談しづらい方は、まずは産業医に相談してみるのもよいと思います。人に話すだけでも、問題の整理ができたり、気持ちが落ち着いたりすることもあるかと思います。

なお、このときの私の体調不良の原因については、ここから何年もたった今になって心当たりができました。そこについてはまた別途描きたいと思います。