6月はジューンブライドということで、めでたく結婚を迎えられた新婚カップルも多いのではないでしょうか。二人の将来について話し合う中で、欠かせないのが「住まい」の話題ですよね。

どんな暮らしがしたいかを考えることは、二人の人生を考えることにつながります。

そこで今回は、実際に「新婚時代に家を購入」した先輩カップルに、マイホームが実現するまでの体験談を伺ってみました。

結婚して1年、マイホームに中古マンションを購入してリノベーションを選択されたTさんご夫妻にインタビュー。白基調のお部屋にインテリアが映える開放感のあるリビングと、大きな玄関土間が特徴の住まいです。好きなものに囲まれ、愛犬2匹と楽しく4人暮らしをされています。

プロフィール
夫 ナオヤさん(33)
職業:IT企業勤務
好きなこと:料理、お酒、漫画、ゲーム、ゴルフ

妻 メイさん(31)
職業:WEBデザイナー
好きなこと:モノづくり、インテリア
Instagram:https://www.instagram.com/meiroom/

——インテリアが映える素敵なお住まいですね。どのように実現していったのですか?

ナオヤさん:中古マンションを購入し、一度スケルトンにして間取りを一から考える「フルリノベーション」をしたのですが、まずコンセプトを「オンとオフが切り替えられるおうち」にしました。二人とも、週5で在宅ワークをしていたので、土間を広く取ってワークスペースにし、「靴を履いて仕事」「靴を脱いでプライベート」と、オンオフがわかりやすい空間になるようにしたんです。

——お気に入りの場所とこだわったポイントを教えてください。

メイさん:全部お気に入りですが、土間はこだわったね。

ナオヤさん:そうだね。土間は8畳とり、広々したワークスペースにしました。こだわりの詰まったかなりお気に入りの空間です。オフィス感もあり、広くて居心地がいいので、二人で働いていても窮屈さはなく、同僚ができた感覚で楽しく働いています。リモート会議が重なったときは、隣の客間にあるワークスペースも活用しています。

  • 広い玄関土間をワークスペースに。好きな家具ブランドHAYのチェアを設置。

  • ワークスペースの隣の部屋は客間に。

メイさん:他にも通販の段ボールを気にせず置いておけたり、スーツケースを置いて旅行の準備をしてそのまま出かけられたり、作業スペースとしても重宝しています。

  • 鏡を設置し、靴を履いてファッションチェックを楽しめるように。

メイさん:ある日はプロジェクターを持ってきて、ライブビューイングみたいに、お酒片手にスポーツ観戦をしました。

ナオヤさん:靴を履くことで別空間として気持ちを変えられてとても好きな場所です。

ナオヤさん:白を基調にラワン材でシンプルにまとめたリビング・ダイニングも好きな場所の一つです。27畳ほどあり、お客さんを呼んでパーティーができて、ワンちゃんが駆け回れるくらい広いんです。日当たりも良くて気に入っています。

  • 家具設置前のリビング・ダイニング。和室を解体して一部屋に。

  • 床はクリア塗装した無垢材で、ワンちゃん達にも好評。

メイさん:あと、趣味のインテリアを全力で楽しめるようになりました! 以前は賃貸の更新ごとに引っ越しを繰り返していましたが、「長く大事に住むんだ」と思うと、より一層お気に入りのものを集めたくなって。

  • 白基調のリビング・ダイニングにカラフルなインテリアが印象的。

ナオヤさん:自分はキッチンにこだわったおかげで、元々好きだった料理をもっと楽しめるようになりました。自分が料理にハマったきっかけになったビストロに近い雰囲気に仕上げられたので、料理のモチベがぐっとあがりましたね。

キッチンは表面がステンレスで、使いやすくてかっこいいんです。対面式にしたので、ダイニングにいる人と話しながら料理できることも気に入っています。両親にも好評でした。

  • 対面型キッチン。背面が全て収納になっており、犬用グッズ、薬、書類などをたっぷり収納している。

  • LIXILの「リシェル」の中でもステンレストップをチョイス。/キッチン背面のニッチもお気に入り。

  • 奥にはパントリーと作業台があり一緒に料理をすることも。

——夢のマイホームについて、いつから考えましたか?

メイさん:結婚してすぐは賃貸の一軒家に住んでいて、二人とも漠然と、「いつかは一軒家のマイホーム欲しいな〜」と思っていました。

ナオヤさん:そういう意味では二人とも新築戸建て派でしたね。そこからマイホームにむけて動き出したのは、何気なく行った「リノベる。」(リノベーション会社)のイベントで、中古住宅の資産価値の話を聞いてからでした。

メイさん:イベントのメインテーマはインテリアだったので、何気なくデート感覚で誘いました。笑

ナオヤさん:そうなんです。そこで「中古マンション購入+リノベーション」っていう選択肢もあるなと気づきました。

僕はメリット・デメリットをじっくり考えるタイプなのですが、まず中古住宅に対する理解が深まりました。例えば、新築or中古だと、新築は住んだ瞬間に価値が下がってしまうものの、中古なら築26年を超えると資産価値が安定するという話を聞いて、納得したんですよね。一軒家ではなくマンションにしたのは、将来地元に帰るという選択肢もあったので、万が一手放す時に売りやすいほうが良いなと思ったんです。

  • 首都圏の築年別マンション成約価格。築26年を超えると単価は安定するため、購入時と将来的な売却時のギャップを抑えられ、資産性が安定する。

ナオヤさん:ただ、注文住宅への憧れもあったので、いいとこどりできる「中古マンション購入+リノベーション」を選択しました。

賃貸でめちゃくちゃ満足しているなら良いと思うんですが、毎月家賃を払い続けるのはもったいなかったし、生涯の支払い額を考えても、こんな理想の暮らしができるなら、早めに買って良かったなと思ってます。

———住まいづくりは楽しかったですか?

メイさん:とても楽しかった。マイホームは夢だったので、最初から最後まで楽しかったです。

ナオヤさん:どんな物件がいいか、どんな部屋が良いか二人でずっとわくわくしてました。

お二人の楽しむ気持ちが伝わってきました。とはいえ初めてのマイホーム。二人の意見が合わなかったり、不安があったり、大変なことがたくさんあったのではないでしょうか?

後編では、住まいづくりの不安、大変さをどう乗り越えたか、おすすめの進め方など、詳しくお伺いしたいと思います。

■DATE
中古マンション購入+リノベーション
完工時築年数:築39年
面積:91㎡
間取り:3LDK→1LDK+WIC
エリア:神奈川県
施工:リノベる。