2017年に公開され、最終興行収入38.4億円、2017年の実写邦画ではNo.1の成績を記録した映画『銀魂』。漫画家・空知英秋による『週刊少年ジャンプ』(集英社)連載中の同名コミックを原作に、福田雄一監督が実写化のメガホンを取った。舞台となるのは、パラレルワールドの江戸。宇宙からやってきた”天人(あまんと)”と侍・坂田銀時(小栗旬)の間に起こるさまざまな事件を描く同作は、破天荒なギャグと熱いアクション、ほろりとする物語で人気を博している。

続編である『銀魂2 掟は破るためにこそある』(8月17日公開)は、原作でも人気の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」のハイブリッド作。世を統べる将軍・徳川茂茂(勝地涼)をめぐる銀時たちのやりとりが笑いを生む一方で、真選組の内紛が江戸中を巻き込む騒動へと発展していく。

マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへのリレーインタビュー企画「動乱の男達」を実施。最終回は、将軍・徳川茂茂を演じた勝地に話を聞いていく。今回のコメディパートを引っ張っていく存在でありながら、実は深い思いもうちに秘めた将軍について、勝地はどう捉えていたのか。

  • 勝地涼

    勝地涼 撮影:宮田浩史

朝まで飲んだ思い出

――前回の記事では、吉沢亮さんが「将軍と同じシーンで楽しかったし、面白いところを将軍が持って行った」とおっしゃってました。

嬉しいですね。初共演でもありますし、真剣に笑いを作っていた、良い現場でした。吉沢くんの沖田もポーカーフェイスでわけわかんないことをいう役だから、一番大変だったんじゃないかな(笑)。夏菜さんに「言うじゃねえか」というところで何回も笑ってて、あれは辛いだろうなあと思いました。1回ツボに入ると大変ですから。

――朝まで一緒に語り合った、というのも伺いました。

自分の部屋に戸塚(純貴)と吉沢くんが来て、朝まで飲みました。よかったですよ、ギラギラしているというか。クールな感じの印象を持っていたけど、熱い思いがあって「こういう風になりたい」と言っている姿を見て、「ちょっと年取ったのかな」と思いました。自分にもそういう風にガンガン熱かった時期があったけど、いつからか、それぞれが頑張っていることはわかっているから、あえて仕事の話はしなくなっていたんです。でも戸塚と吉沢くんは仕事の話しかしないから、「いいな」と思いました。かわいかったです。

――その時の勝地さん、見守る立場だったんですね。

彼らは若いですから! 楽しかったです。