私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1,000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。

また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方をまねすれば、誰でも1,000万円貯めることが可能というわけです。是非今日からまねしてみてください。

コンビニの冷凍餃子は、ひとり"おうちごはん"の強い味方

コンビニの商品比べも、エビピラフさばの煮物に続いて今回で3回目です。今回は、おかずの中でも好物にあげる人が多いと思われる、「餃子」を取り上げてみました。

ひとりおうちごはんで、餃子を手作りするのは、かなりハードルが高いもの。そもそも、餃子の皮は1パックが、少なくて20枚、多いものだと30枚あるので、ひとりで食べるには多すぎます。まとめて作って冷凍しておく手もありますが、それよりもスーパーや餃子専門店のお惣菜を買うことの方が多いのではないでしょうか?

お惣菜も、もちろんOKなのですが、意外と使い勝手がいいのが、コンビニの冷凍餃子。焼いたものを冷凍しているのですが、袋のまま電子レンジでチンすればOKという手軽さが見逃せません。

基本情報の比較

今回、比べるのは次の3商品。まずはパッケージから紹介します。

  • レンジで出来たて 焼餃子(ローソン)

  • お母さん食堂 ジューシー 豚肉焼餃子(ファミリーマート)

  • あらびき黒胡椒香る 焼き餃子(セブンイレブン)

餃子の個数はすべて5個入り。ファミリーマートは値段が高いだけあって、グラム数が多くなっています。

  • 値段と内容量の比較

原材料の比較

パッケージ裏に表示されている原材料(主に具材)を比べてみました。

  • 原材料の比較

ローソンとセブンイレブンの餃子は、豚肉のほかに鶏肉を使用しています。実は、製造元がローソンとセブンイレブンが同じで、味の素冷食食品の四国工場になっています。

加熱する前の焼き色の比較

加熱法は3商品とも、「袋を開けずに」凍ったまま、パッケージの表面を上にして、電子レンジで加熱するようになっています。なので、加熱前に開封するのは、本来NGですが、あえて開封して、焼き色を比べてみました。

  • ローソン。焼き目がしっかりついています。周りがちょっと焦げている?

  • ファミリーマート。薄っすらとした焼き色。家で焼いたときに一番近い感じです

  • セブンイレブン。ローソンの餃子と同じように、焼き目がしっかりついて、周りが少々焦げています

加熱後の中身と味比べ

パッケージに表示されて通りに加熱後、半分にカットしました。

  • 左から、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン

ファミリーマートの餃子が中身がしっかりと詰まっているのに対して、ローソンとセブンイレブンは皮が少し浮いています。食べたときにも、皮がモソモソする食感がややありますが、そこは値段の違いと思えば納得。

ジューシーさはファミリーマートに軍配。ただし3商品とも、この手軽さ、この値段を考えると十分に合格のおいしさです。

一般的な冷凍食品の餃子は、フライパンで焼く手間がかかりますが、この3商品はレンチンすればOK。しかも、袋のまま加熱するので、ラップも不要です。5個入りというのも、ひとりおうちごはんには適量。便利な商品であることは、間違いなし!です。

村越克子

村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。