私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1,000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。

また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方をまねすれば、誰でも1,000万円貯めることが可能というわけです。是非今日からまねしてみてください。

「貯まるといいな~」を行動に移すためには?

「年末までの3カ月で10万円貯金」を実現するには?

お金を貯めるのがあまり得意ではない人でも、いいえ、得意ではない人ほど「お金が貯まるといいな~」と思っているものです。でも「貯まるといいな~」だけでは、いつまでたっても貯金はできません。「願望」は「行動」に移して、初めて実現するのです。

さて、目標達成に向けて、長い時間をかけてコツコツと努力するのは苦手な人でも、短期集中ならできそうな気がしませんか?

そこで、今回、オススメしたいのが「年末までの3カ月間で10万円貯める」です。今まで、貯金と縁がなかった人にとって、10万円貯めるというのはかなりハードルが高いはず。でも、心配ご無用。次の通りにすれば、必ず年末までに、10万円があなたの手元にあるはずです。

1. 週3回、お弁当を作る

出費を抑えるのに即効性があるのは、やはり食費の調整です。まずは週3回だけお弁当を作りましょう。

例えば、1回のランチ代に800円かけているとすると、800円×3回分×4週分=9,600円/月が浮きます。

2. 外食を週1回分だけ減らす

次に、友人とのごはん会、飲み会、週末のレジャーなどを週1回分だけ減らします。1回にかかるお金が5,000円だとすると、5,000円×4回分=2万円/月が浮きます。

3. ペットボトルを1日1本減らす

毎日、コンビニでペットボトル飲料を数本買っている場合は、1本だけ減らします。その分は水筒やマイボトルにします。

ペットボトルを1本150円だとすると、150円×20日分=3,000円/月が浮きます。

4. コンビニのお菓子を週2回だけ我慢する

コンビニでお菓子を買うのが習慣になっている場合は、週2回だけ我慢します。1回のお菓子代が400円だとすると、400円×2回分×4週分=3,200円/月が浮きます。

5. 日用品をワンランク落とす

シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔料、化粧水、歯磨き粉、ティッシュペーパーなどの日用品を通常よりワンランク落として、500円浮かせます。500円くらいなら、日用品を節約するのは難しくありません。

1~5を実践するといくら貯まる?

さて、浮かせた分の合計金額を計算してみると……
9,600円+2万円+3,000円+3,200円+500円=3万6,300円/月

これを、年末までの3カ月間続けると……
3万6,300円×3カ月月分=10万8,900円!!

まずはできそうなことを始めてみることが肝心。是非実行してみてください。

※画像は本文とは関係ありません。


村越克子
フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。