ロボット掃除機の「ルンバ」を展開するアイロボットは4月17日、ダスト容器を交換することで水拭きが可能になる2in1ロボット掃除機「Roomba Combo j5+」および「Roomba Combo i5+」を発表した。

価格は、プレミアムモデルのj5+が108,700円、スタンダードモデルのi5+が79,000円。4月19日から公式オンラインストアや認定販売店で取り扱う。サブスクリプション提供はj5+のみ実施（月額4,480円）。

  • 「Roomba Combo j5+」（左）と「Roomba Combo i5+」（右）。i5+は本体上面がファブリックのような素材になっている

2機種とも、付属の床拭き対応ダスト容器に交換することで、水拭きができるロボット掃除機。これまで「ルンバ」シリーズでは、吸引と水拭きに両対応したモデルは10万円超えの上位機のみで提供していたが、今回、同時発表のエントリーモデル「Roomba Combo Essential robot」を含め、「ルンバ」のラインナップ全体で水拭き対応モデルを強化した。水拭き機能を求めるユーザーからの要望もあったといい、全体のラインナップを見直したとする。

  • 左が水拭きに対応した「掃除機＆床拭き対応ダスト容器」。右が通常の掃除機掛けに使う「掃除機専用ダスト容器」

j5+とi5+は、部屋で吸引したゴミをためられる「クリーンベース」での自動ゴミ収集が可能な「掃除機専用ダスト容器」のほかに、新たに「掃除機＆床拭き対応ダスト容器」（以下、床拭き対応ダスト容器）が付属。

床拭き対応ダスト容器を本体に付け替えることで、水拭きモードがオンになり、掃除機掛けと水拭き掃除が同時に行えるようになる。なお、床拭き対応ダスト容器を装着した場合、クリーンベースでの自動ゴミ収集はできず、本体の充電のみ行われる。

  • 左が掃除機専用ダスト容器。右が床拭き対応ダスト容器で、専用のモップを付けて使う

  • 専用モップを外したところ。水タンクから水がモップに染み出して床拭きする

  • モップ付きの床拭き対応ダスト容器を装着したところ

清掃機能は、エッジクリーニングブラシ、2本のゴム製デュアルアクションブラシ、吸引、水拭き用のマイクロファイバーモップを総合した「4段階クリーニングシステム」を搭載。掃除機のみ使用した場合はクリーンベースで本体内のゴミを自動収集し、最大1年分のゴミを貯めておける。クリーンベースはデザイン性も意識したといい、上部にレザー調のプルタブを備えている（クリーンベースは上部を開けて中のダスト容器にアクセスできる）。

2機種の基本機能はほぼ同じだが、ナビゲーションシステムに違いがある。プレミアムモデルのj5+では、専用アプリ（iRobot Homeアプリ）で水拭き掃除禁止エリア／侵入禁止エリアの設定が可能。また、清掃エリアは「全て清掃」「指定した部屋」「部分清掃エリア」の指定が行え、対応できる部屋は5部屋以上。カメラを搭載するため、障害物の認識・回避機能もある。

一方、スタンダードモデルのi5+では水拭き掃除禁止エリア／侵入禁止エリアの設定はできず、清掃エリアは「全て清掃」「指定した部屋」のみとなる。対応できる部屋は3～4部屋で、カメラ非搭載のため障害物の認識・回避機能は省かれている。

  • j5+では、部屋のマッピングや障害物の検知に使うカメラを前面に搭載

  • j5+の裏側。左上にエッジクリーニングブラシ、中央に2本のゴム製デュアルアクションブラシを搭載している。ダスト容器は掃除機専用ダスト容器

  • クリーンベースの上部にはレザー調のプルタブを備えた