ヘタフェにレンタル加入中のグリーンウッド [写真]=Getty Images

 ラ・リーガのハビエル・テバス会長が、ヘタフェにレンタル加入中の元イングランド代表FWメイソン・グリーンウッドについて言及した。2月29日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 現在22歳のグリーンウッドは、7歳からマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に所属し、2019年には17歳の若さでトップチームデビュー。クラブから背番号「11」を与えられるなど将来を期待されていたが、2022年1月に恋人への強姦と暴行容疑で逮捕および起訴され、同クラブでの活動が停止に。最終的には起訴が取り下げられたものの、クラブによる内部調査を踏まえた上でマンチェスター・ユナイテッド退団が決定。昨年9月にヘタフェへのレンタル移籍が発表された。

 新天地のヘタフェでは、ここまで公式戦25試合出場7ゴール5アシストの成績を残しているグリーンウッド。一部メディアからは、本人が来シーズン以降もラ・リーガでのプレーを望んでいるとも報じられるなか、同リーグのテバス会長は自身もグリーンウッドがスペインの地に留まることを希望していると打ち明けた。

 弁護士でもあるテバス会長は、「誰かが訴訟で無罪になったのであれば、他に言うことは何もない」と述べつつ、「彼は選手として本当によくやっているし、スペインサッカー界にとどまり続けてほしい。それは私たちにとっても良いことだ」とコメント。「人々は報道で彼を非難しているかもしれないが、法的判断を尊重しなければならない」とグリーンウッドに対する起訴が取り下げられたことを強調しながら、「それ以外に話すことはない。彼はここで有罪判決を受けていないので、気にしていない」と見解を示している。

 また、「世界最高の選手がラ・リーガでプレーすることはとても重要だ。彼はコンペティションに価値をもたらす」とグリーンウッドがリーグに与える影響を説明。続けて、「彼があのようなインパクトを与えるとは誰も予想していなかったと思う。彼が長年にわたってこのような活躍を続けてくれることを願っている」とエールを送った。