社内で昇進したら行う最初のステップが、社内外の関係者に向けた昇進の挨拶です。昇進の挨拶では事務的な報告だけでなく、周囲への感謝の気持ちや、新しい立場で実現したい目標や抱負などを伝えましょう。

本記事では昇進の挨拶について、社内での朝礼や昇進祝いの飲み会でのスピーチ、簡単な一言、上司に対するお礼、社外への訪問時の説明やメールまで、さまざまなシーン別に例文を紹介。昇進挨拶のポイントや、相手が昇進した際のお祝いメールの例文もまとめました。

  • 昇進の挨拶の例文

    昇進の挨拶の例文を、社内朝礼でのスピーチやメール、社外への訪問時など、シーン別に紹介します

昇進の挨拶の例文【社内向け】

社内では、昇進の挨拶をすべき相手や場面が多岐にわたりますので、状況に合わせて挨拶の仕方も変わります。社内のあらゆる場面で対応できるよう、具体的なシーン別に使える例文を紹介します。

これらの例文を参考に、場面や聞き手の立場に合わせて言葉を選び、挨拶スピーチやメールでの挨拶を実践してみてください。

簡単な一言の例文

まず、相手に最低限必要なことを伝える場合に使える、最も短いパターンの例文を紹介します。

部署内や関連部署、上司といった相手へというよりは、さほど関わりはないけれど一応挨拶だけはしておきたい人へといったケース、詳細な挨拶の時間がなく、端的に伝えるべき場面などに使えるでしょう。

【一言挨拶の例文】

◯月◯日付けで、△△部□□課の主任に就任いたしました(名前)です。
この度の人事は、ひとえに皆さまのご支援の賜物です、ありがとうございます。
会社の発展に貢献できるよう尽力いたしますので、
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

朝礼でのスピーチ例文

就任初日の朝に、部員全員の前で挨拶のスピーチをするということも多いでしょう。

また、関わりの深い他部署に対しても、朝礼時などに時間を取ってもらい挨拶をすると好印象が得られます。

下記にそれぞれの例文を紹介します。

【スピーチ例文(部署内の朝礼時)】

おはようございます。
本日付けで△△部□□課の主任に就任いたしました(名前)です。
このような重要な立場を任せていただくことになり、身の引き締まる思いです。
これもひとえに、◇◇課長をはじめ、皆様全員のご支援があってのことです。
この場を借りて感謝申し上げます。
私が尊敬する前任の▽▽さんにはまだまだ力が及びませんが、
与えられた責務を果たせるよう、日々精進してまいります。
さらに活気あるチームにしていきたいので、
今後ともご協力いただけますよう、皆様よろしくお願いいたします。

【スピーチ例文(他部署の朝礼時)】

おはようございます。
朝の貴重なお時間をいただきありがとうございます。
本日付けで△△部の部長を拝命いたしました(名前)です。
日頃から××部の皆様には、△△部の業務にご協力いただき、誠にありがとうございます。
おかげさまでこのような重要な立場を仰せつかることになり、身の引き締まる思いです。
今後は部のかじ取りや環境整備を担うべく尽力いたします。
早速、皆様への依頼フローを見直し、無駄のないやりとりを心掛けてまいります。
××部の皆様にも引き続き、ご指導ご鞭撻いただけますよう、よろしくお願いいたします。

なお他部署の朝礼での挨拶に際しては、予告なしに突然訪問するのではなく、事前に時間を取ってもらえるよう相談した上でお邪魔するようにしましょう。

昇進祝いの席(飲み会)でのスピーチ例文

昇進祝いの席を設けてもらった際には、出席者の前でのスピーチをお願いされる場合があるので、話す内容は事前に準備しておきましょう。

カジュアルな雰囲気の飲み会であれば、堅過ぎる言葉遣いは最小限にとどめます。思い出話や多少のユーモアを交えつつ、楽しい雰囲気になるよう心掛けるといいでしょう。

【スピーチ例文】

本日はこのようなお祝いの席を設けていただき、ありがとうございます。
この度、□□課の主任に就任いたしました(名前)です。
このような身に余る役職を任せていただくことになったのも、
◆◆部長、◇◇課長をはじめ、皆様からお力添えいただいたおかげです。
特に□□課のメンバーには感謝してもしきれないエピソードがあるので、この場を借りて紹介させてください。

以前、私は重要な取引先に持っていくプレゼン資料を、オフィスのデスクにうっかり忘れてしまったことがあります。
意気揚々と駅へ向かい、駅の改札を通ろうとスマホを手に取ると、オフィスからの着信に気付いて足を止めました。
程なくして、私の名前を叫ぶ▽▽さんの声が聞こえました。彼は汗だくになりながらプレゼン資料を届けてくれて、オフィスに残る▼▼さんも、根気強く私の携帯に電話を掛け続けてくれました。もしあのとき、お二人の助けがなかったら、今私はこの場にいなかったことでしょう。

今後はうっかり者ではなく、いざというときに頼りになる存在になれるよう、一層の努力を重ねていく所存です。
◇◇課長のもと、風通しが良く活気ある雰囲気づくりをしていきたいと思いますので、
皆様ご指導ご鞭撻のほど、引き続きよろしくお願いいたします。

メールでの挨拶例文

昇進の挨拶は、できれば対面で行うのがベターです。しかしスピーチの機会がなかった、挨拶回りの際には会えなかった人がいたなどの場合は、メールを活用するといいでしょう。

【メール例文】

お疲れ様です。
△△部□□課の(名前)です。
この度、◯月◯日付けで□□課の課長を拝命いたしました。
これもひとえに、皆様からのご支援の賜物です。
チーム一丸となって会社の発展に貢献できるよう努めてまいりますので、
引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

上司や社長に対して感謝を伝える例文

昇進に関する上司や社長に対するお礼の挨拶は、個別に行いましょう。丁寧な言葉遣いで、感謝の気持ちや今後の抱負を伝えます。

【メール例文】

お疲れ様です。
△△部□□課の(名前)です。
この度は課長職への昇進のお話をいただき、誠にありがとうございます。
これもひとえに、◆◆部長に日々ご指導いただいたおかげと感謝しております。
未熟者ではありますが、会社の発展のためにより尽力する所存です。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

辞令交付式で辞令を受け取る際の挨拶例文

昇進などの人事異動に際して辞令交付式を行う会社では、辞令を受け取った際に、スピーチをするよう言われる場合があります。

経営層も出席するフォーマルな式典になりますので、通常のスピーチよりもさらに言葉遣いやマナーに気を付けつつ、力強く決意表明しましょう。

【スピーチ例文】

◯月◯日付けで△△部□□課の課長を拝命いたしました(名前)と申します。
この度は、諸先輩方のご指導とお力添えのおかげで、
光栄にも課長に昇進させていただくことができました。心より感謝申し上げます。
まだまだ若輩者ではありますが、引き続き会社組織の発展に尽力し、
個人としても、一層の成長を目指してまいります。
今後とも、変わらぬご支援のほど、よろしくお願いいたします。

昇進の挨拶の例文【社外向け】

  • 社外に対する昇進の挨拶の例文

大事な取引先など、社外の相手に対する昇進の挨拶は、できれば早めに訪問して対面で行うのがベストです。時間の関係で早めに会いに行けない場合や、後日都合がつくタイミングで改めて訪問するつもりなら、まずはメールで挨拶を済ませておきましょう。

社外の相手に対する訪問およびメールでの昇進の挨拶で使える例文を紹介します。

取引先へ訪問して挨拶する場合の例文

重要な取引先に対しては、早めに訪問して対面で昇進の挨拶を行いましょう。

例えば、自分が課の責任者に昇進して、部下が新しく担当者となる場合は、部下を連れて相手側の上司にも挨拶ができるよう、アポイントのお願いをします。

【対面での挨拶例文】

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
この度私(名前)は、◯月◯日付けで△△部□□課の課長に就任いたしました。
これも今まで、御社に懇意にしていただいたおかげです。
今後は後任として▽▽が御社の担当を務めさせていただきますが、
私も課の責任者としてサポートし、チーム一丸となって御社のお役に立てるよう尽力いたします。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

取引先への挨拶メール例文

時間の関係で、早めに訪問して挨拶ができない取引先に対しては、メールで挨拶を済ませておきましょう。丁寧な表現を用いて、相手に失礼のないよう心掛けてください。

【メール例文】

貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社◎◎の(名前)でございます。
私事ですが、◯月◯日付けで△△部□□課の課長に就任いたしました。
貴社の担当者として着任以降、▲▲様にはいつも何かとお力添えをいただき、
心から感謝しております。
この度の就任に際し、今後は後任として、▽▽が貴社の担当を務めさせていただきます。
チーム一丸となって貴社の期待に応えられるよう一層努めてまいりますので、
変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。

昇進の挨拶のポイント

  • 昇進の挨拶をするときのポイント

ここで改めて、昇進の挨拶をする際におさえるべきポイントを紹介します。昇進の挨拶でお互いに気持ちの良いスタートを切るためには、聞き手側の立場を配慮する必要があります。

冒頭で昇進の内容を伝える

まずは何に昇進したのか、具体的な部署名・役職名を伝えましょう。人事からの辞令で公表されている場合でも、相手が確認しているとは限りませんし、正しく認識していない可能性もあります。

そこで、「△△部□□課の課長」のように、昇進の内容を冒頭で明確にしましょう。もし昇進と同時に新しい部署にやって来たという場合は、どこの部署から来たかや、これまでの経験も併せて伝えます。

周囲への感謝の気持ちを伝える

仕事で関わりのある相手に対しては、日頃の感謝の気持ちを忘れてはいけません。

特に、部署内のメンバーや上司、協力関係にある他部署の人々に対しては「皆さんの協力のおかげで日々の仕事ができている」「皆さんのおかげで成果を出すことができた」と、謙虚な姿勢でいるようにしましょう。

一たび感謝の言葉を忘れると「誰のおかげで昇進できたと思っているんだ?」と、相手の気分を害してしまう可能性がありますので、注意が必要です。

今後の目標や抱負を言う

新しい立場に就いて、今後達成したい目標や抱負を言葉にすることも、非常に大切です。

部署内の部下への挨拶であれば、何でも言い合える風通しの良いチームを作っていきたいという抱負や、上司への挨拶であれば、チーム全体で成し遂げたい営業目標など、相手と場面に合わせて宣言しましょう。

謙虚な姿勢で協力のお願いをする

昇進後の新たな職務に向き合って困難を乗り切ったり、目標や抱負を達成したりするには、チーム全員の協力が必要です。

人間は誰しも、傲慢(ごうまん)な相手には協力したくないと感じるものです。昇進の挨拶は謙虚な姿勢で、周囲への協力を呼び掛けましょう。

昇進した相手に対するお祝い挨拶や返信の例文

  • 昇進した相手に送るお祝い挨拶や返信の例文

今まで、昇進した人の立場で挨拶の例文をご紹介してきました。

一方で、上司や後輩社員、取引先など、仕事で付き合いのある人が昇進した際には、ぜひお祝いの言葉を送りましょう。

ここでは人事からの辞令で昇進の事実を知りお祝いメールを送る場合や、相手側から昇進の報告メールをもらって返信する場合に使える例文を紹介します。

相手が重要なポジションに就いたのであれば、今後の関係性もさらに重要になります。ぜひ礼節をもって、お祝いの言葉を送りましょう。

社内の目上の相手へのお祝い挨拶例文

自分がお世話になった上司が昇進した場合はもちろん、関わりのある他部署の先輩などについても、昇進の事実を知った際には、お祝いの言葉を送るといいでしょう。

これまで指導や協力をしてくれたことに対する感謝の気持ち、また敬意を伝え、社内の人間関係を円滑に進めるきっかけにしましょう。

【お祝いの例文】

お疲れ様です。
□□課の(名前)です。
この度は部長へのご昇進、誠におめでとうございます。
▽▽さんには、私が新人の頃からご指導いただいたことに対する感謝に加え、
社内外の誰からも頼りにされる仕事ぶりに、尊敬の念を抱いております。
今後ますます忙しい立場になられるかと存じますが、
健康にはご留意いただきつつ、ますますご活躍されますことをお祈り申し上げます。

後輩社員へのお祝い挨拶例文

親しい先輩社員から昇進をお祝いされることは、後輩社員にとってうれしいものです。

カジュアルな姿勢で昇進を喜ぶ気持ちを伝えると同時に、新たな職務への重圧や緊張の気持ちに寄り添い、激励の言葉を送るといいでしょう。

【お祝いの例文】

お疲れ様です。
□□課の(名前)です。
▽▽さん、課長昇進おめでとうございます!
かつての苦難を共に歩んだ▽▽さんの出世、とてもうれしい限りです。
今後はこれまで以上に忙しくなって、プレッシャーもあると思いますが、
▽▽さんの優秀な仕事ぶりを近くで見てきたので、乗り越えられると確信しています。
くれぐれも健康に気を付けて頑張ってください。
近いうちに、昇進祝いでもやりましょう!

取引先へのお祝い挨拶例文

お世話になっている取引先の相手が昇進した場合は、その人との関係性はこれまで以上に重要になります。

今後の円滑な関係を保つためにも、失礼のないよう欠かさずにお祝いの言葉を送りましょう。

【お祝いの例文】

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社◎◎の(名前)でございます。
この度は、部長にご昇進されたとのこと、心よりお祝い申し上げます。
これも、▲▲様の長年にわたる卓越した実績が評価されてのことと存じます。
今後はさらに責任ある立場になられるとは存じますが、
くれぐれもご自愛いただき、ますますご活躍されることをお祈り申し上げます。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

昇進の挨拶やお祝いの言葉で、ビジネスをスムーズに

昇進は、本人だけでなく周りの人にとっても新たな節目となります。昇進した際には、今後の人間関係を円滑に進めるためのきっかけとして、周りの人々へのお礼の気持ちと敬意を持って、丁寧な挨拶を心掛けてください。

また昇進した人に対しては、お祝いや期待、激励の言葉を伝えましょう。

相手や場面に応じた表現を用いて昇進の挨拶やお祝いの挨拶を行い、新たなスタートを気持ち良く切りましょう。