「今後も一生、乗り続けたい」というくらいアルファロメオに心酔している大倉士門さんは、同ブランド初の電動車「トナーレ」に何を思うのでしょうか? アルファが好きであればあるほど、電化に対する拒否反応も強くなる? 試乗してもらいました。

  • アルファロメオ「トナーレ」と大倉士門さん

    アルファロメオ好きの大倉士門、「トナーレ」に乗る!

トナーレってどんなクルマ?

トナーレはアルファロメオの新型SUVです。車名はイタリア北部の「トナーレ峠」に由来。数々の先進装備を盛り込んだブランド初の電動車で、日本では2023年1月にマイルドハイブリッド車(MHEV)、同8月にプラグインハイブリッド車(PHEV)が発売となりました。

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  • 「Cセグメント」に属するコンパクトSUVの「トナーレ」は、ボディサイズが全長4,530mm、全幅1,835mm、全高1,600mm(PHEVの数値)と扱いやすい大きさとなっています。グレードと価格はMHEVの「TI」が545万円、「ヴェローチェ」が610万円、PHEVの「TI」が675万円、「ヴェローチェ」が740万円。PHEVは排気量1.3Lのガソリンターボエンジン、モーター、容量15.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。バッテリーを充電しておけば72km(WLTCモード)のEV走行(電気だけでの走行)が可能です。システム最高出力は280PS、ガソリンと電気のトータル航続距離は600km以上

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  • 大倉さんが乗ったのはPHEVのヴェローチェです

普段は「ジュリエッタ」(クアドリフォリオ)に乗っている大倉さん。トナーレについてはどんな感想だったのでしょうか。試乗の模様をお伝えします。

デザインは好印象!

マイナビニュース編集部:まず、見た目はどうでしょう?

大倉士門さん:見た感じは小さくて、低いですね。ホイールは昔ながらのデザインでいい感じです。アルファロメオのホイールの穴って、ちょっとずつ大きくなってきていた印象なんですが、トナーレのは小さくなってますね。

編集部:緑はどうです? 「モントリオール グリーン」という3層塗装のボディカラーだそうですけど。

大倉さん:むちゃくちゃカッコいいです。アルファロメオで緑のクルマって、昔はけっこうあったのかもしれないですけど、あまり見慣れないですね。

それと、このテールランプがホントに好きです。今までのアルファっぽくはないかもしれませんが、夜に遠くから見ても一発でトナーレだとわかります。

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  • 大倉さんはテールランプのカタチがお気に入りだそうです

電気の走りに驚く大倉士門!

編集部:外見は好印象ですね。では、乗ってみましょう。

大倉さん:(エンジンスタートボタンを押す)これ、エンジンかかってるんですか? マジで静かですね。

ステランティスジャパン広報:あ、これはまだかかっていないんです。PHEVなので、バッテリーに電気が入っていると、ほぼほぼ電気で走れますので。

大倉さん:あ、そうか! なるほど。

ん? これ、ペダルを踏まないと動かないんですか?

ステランティスジャパン広報:「オートブレーキホールド」が自動的に作動するようになっています。

※編集部注:オートブレーキホールドとは、クルマが完全に停止するとブレーキペダルを踏んでいなくても停止状態を維持してくれる機能のこと。ストップ&ゴーの多い都市部などでは便利との声もあれば、踏まないと動かない(クリープ現象がない)ので違和感があるとの意見も耳にします。

大倉さん:では、出発しますね……なにこれ、しずかーー!! むっちゃ静か。すごく新鮮です。

編集部:タイヤが地面をかむ音が聞こえますもんね(地下駐車場から出る際にギュルギュルといった感じのタイヤの音が聞こえました)。

大倉さん:確かに! 今まで聞いたことのない音だ。今までもこのくらいの音がしていたけど、エンジン音でカバーされていたってことですね。

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  • 乗り込んでみると車内が意外に広いことにも大倉さんは驚いた様子でした

大倉さん:これ、ホントにアルファロメオですか? 自分の知っているクルマではないかも……。大きさとかを考えると、すごく運転しやすいクルマではあります。ただ、エンジン音にこだわりのある人だと、少し物足りないかもしれませんね。走りはすごくスムーズです。ハンドルも滑らか。

「人を乗せるクルマ」という感じかもしれませんね。

編集部:同乗者も快適なクルマって感じですか?

大倉さん:そうですそうです。もちろん、今のクルマ(ジュリエッタ)でも、人を乗せるときは運転の仕方をいつもと変えて、快適に乗ってもらえるように気を付けるんですけど、トナーレはさらに快適かも。ギアが切り替わるときの「カクン」という感じ、どうしても普通のクルマではあると思うんですが、それがないですし。

音も全く聞こえない。新鮮で、違う乗り物みたいです。「令和のアルファロメオ」に触れているって感じで、すごく嬉しい。

あと、めっちゃいいとこ見つけました。音楽です。めっちゃよくないですか?

編集部:ハーマンカードン(Harman Kardon)のプレミアスピーカーを搭載。14スピーカーだそうです。

大倉さん:音がマジでいい。クルマの中というより、部屋で聞いているみたいです。ステルヴィオでも同じ音質で聞けるんでしょうけど、静かなことによって断然、空間演出といいますか、魅力がありますね。

でも、純粋なガソリンエンジン車のアルファロメオって、「ステルヴィオ」で最後になるのかなぁ……。

編集部:アルファロメオも、そのうち新車販売の全部を電気自動車(BEV)にするって発表してましたから、そうなっていくんでしょうね。愛車のジュリエッタも、これからどんどんプレミア化していくんじゃないですか?

大倉さん:それを聞いたら、手離せなくなってしまいそうです(笑)。置いておこうかな。

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    赤信号でとまったとき、前のクルマのボディに映り込むトナーレのヘッドライトのカタチが「マジでカッコいい」と大倉さんは話していました

モード変更で手軽にキャラ変更可能!

編集部:EV走行は十分に堪能できたと思うので、ドライブモードを切り替えてみましょうか。

大倉さん:そうしましょう! 「D」に入れてみます。

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  • 「トナーレ」のPHEVはアルファロメオのドライブモードセレクター「DNAシステム」を搭載。運転中でも左手で操作しやすい位置にDNA操作ダイヤルが付いています。ドライブモードは「D」(ダイナミックモード)、「N」(ナチュラルモード)、「A」(アドバンスエフィシエンシーモード)の3つから選択可能。Dはモーターとエンジンを併用し、スポーティーな走りを実現するモードです

大倉さん:「D」に入れるとエンジンがかかりましたね。音がします。これはいいかも! 確かにガソリンで走ってるって感じがしますね。

ドライブモードの切り替えで、電気の走りもガソリンの走りも楽しめる。乗り分けできるのがトナーレですね。自分で選べるのが嬉しいです。

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    「D」モードの走りに満足そうな表情を見せる大倉士門さん

編集部:今日はステルヴィオとトナーレに乗っていただきましたが、ジュリエッタから乗り換えるとしたらどちらでしょう? トナーレにぐらッときましたか?

大倉さん:トナーレは、ステルヴィオとはまた違って、アルファロメオの新世代という意味では、めちゃくちゃ素敵やなと思います。電気とガソリンの乗り分け、これってマジでカッコよくないですか? イタリア車ならではの、こじゃれた感じもあります。「これからアルファロメオを始める」という人には、相当オススメですね。

編集部:確かに。アルファロメオの敷居の高さを感じないクルマですよね。

大倉さん:初めて買うクルマがトナーレとか、むっちゃカッコいいと思います。

編集部:では、乗り換え候補車はトナーレに変更?

大倉さん:そうですねぇ……まあ、やっぱりステルヴィオも気になりますけどね(笑)

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