NHKが「BSプレミアム」と「BS4K」で同時刻に放送していた『よみがえる新日本紀行』は、12月から「BSプレミアム4K」のみの放送に。12月2日の朝に「三重連の峠 -秋田・青森・矢立峠-」が放送される。

  • 『よみがえる新日本紀行』の「三重連の峠 -秋田・青森・矢立峠-」は12月2日朝にNHK BSプレミアム4Kで放送

矢立峠は秋田県と青森県の県境にあり、かつてこの区間の奥羽本線は急勾配の難所とされ、蒸気機関車が3機連なって貨車を牽引していた。1970年半ばに新線へ切り換えられ、全長3,180mの矢立トンネルを通る現在のルートとなったが、旧線の遺構はいまも各所に残されているという。

NHKで1970(昭和45)年に放送された『新日本紀行』でも「三重連最後の走り」が記録されており、当時の様子が鮮やかな4K映像で蘇る。番組の舞台を再び訪ねたミニ紀行もあわせて放送。現行のルートに切り換えられ、峠越えの苦労が解消してから半世紀以上経ったが、急勾配を懸命に登る「三重連」の姿を後世に伝える取組みがいまも行われているという。

  • 1970(昭和45)年に放送された『新日本紀行』で、矢立峠の「三重連最後の走り」が記録されていた

地元の「矢立自然友の会」は、4年前に「三重連」について記した石碑を建立。矢立峠の自然と歴史に親しむ散策会も開いてきた。当時の機関車の整備士が撮影した貴重な鉄道写真2万枚も残されており、その一部が大館市に寄贈される予定とのこと。

『よみがえる新日本紀行』の「三重連の峠 -秋田・青森・矢立峠-」は、NHK BSプレミアム4Kにて12月2日の朝、5時27分から6時5分まで放送。12月8日の12時からNHK BSプレミアム4Kで再放送、12月13日の11時からNHK BS(101チャンネル)でアンコール放送も予定している。