ヤマハは、同社の自動演奏ピアノを最新モデル「Disklavier ENSPIRE ST」と同等の機能へアップグレードできる「Disklavier ENSPIREアップグレードユニット」を2023年10月30日に発売する。アップライトピアノ用の「VEN-10/VEN-20(以上、希望小売価格1,100,000円)」、グランドピアノ用で消音機能の無い「VEN-1/VEN-2/VEN-3/VEN-4(以上、希望小売価格1,716,000円)」、グランドピアノ用で消音機能搭載の「VEN-1H1M/VEN-1H2M/VEN-2H1M/VEN-3H1M/VEN-4H1M(以上、希望小売価格1,826,000円)」の3タイプを用意している。

  • 「Disklavier ENSPIREアップグレードユニット」

「Disklavier ENSPIREアップグレードユニット」は、1995年発売の「サイレント・アンサンブルピアノHQ300SX」以降のヤマハ製自動演奏ピアノを最新モデル「Disklavier ENSPIRE ST」と同等の機能へアップグレードできるというもの。長年所有する自動演奏ピアノでリスニングを楽しみ続けたいというニーズに応えるため、今回、最新システムへの交換サービスを提供する運びとなった。ヤマハピアノサービスの工房でユーザーのピアノを預かり、操作用ユニットやピアノ内部のセンサー・駆動装置などを最新のものへ交換することで、長く愛用しているピアノの音色はそのままに、内蔵自動演奏データの再生やスマートデバイスからの操作などの新機能を利用できるようになる。鍵盤下に取り付ける操作用ユニットは、コンパクトでアコースティックピアノの外観に馴染むデザインを採用。アコースティックピアノのクラシカルな魅力を損なわず、新たな機能を追加し、優雅に音楽を楽しむくつろぎの時間を提供する。

  • アップグレードユニットの取付イメージ

自動演奏データは全500曲。ポップス、ジャズ、クラシックなど計10ジャンルの中から好みの曲を再生できる。ピアノソロ、ピアノにアンサンブル伴奏が付いたものに加え、オーディオが含まれるデータもあり、ボーカル、ヴァイオリンやチェロのようなアコースティック楽器等のオーディオデータとともに臨場感のあるピアノの自動演奏を楽しめる(オーディオデータ再生には別売りのアンプ内蔵スピーカー、もしくは単品のアンプとスピーカーが必要)。また、Web上の「ヤマハミュージックデータショップ」から自動演奏データを購入して好みの曲を再生することも可能だ。

  • iOS/Android対応の無料アプリ「ENSPIRE Controller」から各種操作が行える

iOS/Android対応の無料アプリ「ENSPIRE Controller」から、手持ちのスマートフォンやタブレットで楽曲の選曲や録音などの操作が行え、例えば、500曲の内蔵コンテンツや購入した曲からお気に入りを選んで、自分だけのオリジナルプレイリストを楽無といったことが可能となる。アプリはインターネット環境がない場合でも、付属のUSB無線LANアダプターを使うことで、ワイヤレス接続が行える。なお、これらの機能は、一部のAndroid端末では利用できない場合があるとのことなので、留意いただきたい。

なお、本ユニットの取付作業が実施可能な工房は、当面は神奈川県横浜市のみとなっており、そのため、首都圏およびその近郊にあるピアノが対象となる(対象エリア:東京、神奈川、千葉、埼玉、山梨、茨城、群馬、栃木)。前記の価格はユニット価格と取付作業費を含むが、工房(神奈川県横浜市)までのピアノの往復運送料はユーザー負担となる。アップグレード対象の品番は製品サイトにて確認できる。また、サイレントアンサンブル特注QXGシリーズは、アップグレード後にハンマーセンサーがなくなる。この点は標準的なDisklavier ENSPIRE STの仕様と異なるとのことだ。