■羽田美智子の天然エピソードを再現

――“国民のお兄ちゃん”素敵な言葉ですね。直樹のほかには志保と行動する場面もあり、SNSでは「志保が『由真ちゃん』と呼ぶのが好き」、「この女性コンビかわいい」という声も上がっています。演じる羽田さんは、深川さんから見てどんな先輩ですか。

志保さんはクールビューティーですが、羽田さんはこれまたチャーミングな方です。一緒に番宣で出演させていただいたときも300個くらい天然がさく裂していました! 毎日「今日は何が飛び出すんだろう」とワクワクするほど、羽田さんの天然な一面に癒やされています。

――では、羽田さんの天然チャーミングエピソードもぜひ。

印象に残っているのは、部屋の柱に……説明するよりやったほうが早いですね(立ち上がって柱に向かう)。

――わざわざありがとうございます!

羽田さんが「気持ちいい~」と言いながら右の肩甲骨をほぐしていたんです(柱の角に背中をつけ、肩甲骨を刺激する)。次に隣の柱に移動して左の肩甲骨をほぐし始めたのですが、それを見ていた吹越(満)さんが「それ1つの柱でできるじゃん!」とツッコんでいて。羽田さんは「え? どういうこと?」とキョトンとされていてかわいかったです。あと、羽田さんがインスタライブをしていたときの話なのですが、「キュウリもこんなに美味しそうに浸かっています」と言いながらぬか床を紹介していたんです。少ししてから「あ、茄子でした!」って、ずっと茄子をキュウリと言い間違えていたりとか(笑)。そんなピュアなところを含め、私のマネージャーさんや周囲の女性陣が口をそろえて「羽田さんって本当にかわいいですよね。羽田さんみたいになりたい!」と憧れを抱く吸引力のある方です。

■『特捜9』の同期・向井康二から刺激受ける

――とってもチャーミングなエピソードをありがとうございます! 深川さんと同じく『season5』から加入された三ツ矢翔平役の向井康二さんも続投となりましたが、向井さんの印象を教えてください。

向井くんは、とてもエネルギッシュで場を明るくしてくれる方です。長いセリフの前などで緊張しているときも、その緊張に負けないパワーでお芝居をしていたり、真っ直ぐに向き合っている姿を見て、向井くんが現場にいると私も頑張らなきゃなといつも刺激を受けています。

■再び取材中に井ノ原が登場

――ありがとうございました。最後に、今シーズンの後半戦の見どころを教えてください。

『特捜9』には「刑事それぞれにも物語がある」というテーマがあり、今シーズンは特に色濃く映し出されています。刑事ドラマですが、事件を解決して終わりではなく、帰ったら家庭の悩みがあったり、いろんなものを抱えながら捜査をしていたりという背景が垣間見えるのが見どころです。それぞれの人生の転機も描かれるので、長く作品を応援してくださっている方にとっても、新しい発見のあるシーズンになっていると思います。

井ノ原:(再び取材スペースに登場)俺のかわいいエピソード話してる?

終わっちゃいました(笑)。……これもまた井ノ原さんのキュートエピソードに追加ですね! 捜査以外のレギュラーメンバーの物語も楽しんでいただけたらうれしいです。

■深川麻衣
1991年3月29日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46の1期生として活動し、2016年に卒業後は女優として活動。2018年『パンとバスと2度目のハツコイ』で映画初出演にして初主演を果たし、第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞した。主な出演ドラマにNHK連続テレビ小説『まんぷく』(18年)、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、『婚姻届に判を捺しただけですが』(21年)、『封刃師』、『ダメな男じゃダメですか?』、『サワコ 〜それは、果てなき復讐』、『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(22年)、出演映画に『愛がなんだ』(19年)、『おもいで写眞』、『僕と彼女とラリーと』、『ただの夏の日の話』(21年)、『今はちょっと、ついてないだけ』、『ハウ』(22年)など。2023年はドラマ『ギバーテイカー』に出演、写真集『Free Mind』(幻冬舎)を発売した。