女優の吉高由里子、俳優の北村匠海、ディーン・フジオカが出演する2023年1月期のテレビ朝日系新ドラマ『星降る夜に』(毎週火曜21:00~)の新たなキャストが13日に発表された。

  • 『星降る夜に』出演者=テレビ朝日提供

大石静氏が脚本を手掛ける同作は、のどかな海街を舞台に、感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医・雪宮鈴(35歳/吉高)と、音のない世界で自由に生きる10歳下の遺品整理士・柊一星(25歳/北村)という命の始まりと終わりを司る2人が、星降る夜の出会いを機に運命の恋を育んでいくヒューマンラブストーリー。ディーンは、心優しきポンコツ天然新人ドクター・佐々木深夜(45歳)を演じる。

ピュアな10歳差ラブを育んでいく主人公・鈴&一星を一番近くで見守るのが、千葉雄大演じる一星の親友・佐藤春。一星が勤める「遺品整理のポラリス」の遺品整理士でもある春は、手話が堪能で毒舌、一星とこっそり手話で下ネタトークや悪口に花を咲かせることも。一星にとっては唯一無二の親友で、既婚者ということもあり恋愛相談でも頼りたくなる存在だ。そんなおしゃべりで面倒見のいい春にも、周囲には語らない過去や、妻に対する複雑な感情が。

「遺品整理のポラリス」に必要不可欠の存在で、鈴&一星の恋も温かく応援してくれるのが、水野美紀演じる社長・北斗千明。人の死を扱う職場でありながら、北斗の持つポジティブでちゃらんぽらんな人柄に影響されるように、「ポラリス」には明るくて陽気な面々が引き寄せられていく。そのほか、吉柳咲良は一星に恋心を抱く北斗の娘・北斗桜を、若林拓也はリーゼントを愛する新入社員・桃野拓郎を、宮澤美保は定時で帰る鑑定士・服部洋美を、ドロンズ石本は癒し系遺品整理士・岩田源吾を演じ、「遺品整理のポラリス」を盛り上げる。

一方鈴が勤める「マロニエ産婦人科医院」の院長を務めるのは、“みんな違って、みんないい”を地で行く麻呂川三平。光石研演じる麻呂川は、どこか軽くておどけた言動が目立つが、実は情が深くて器の大きい男で、医療裁判を抱えた鈴や45歳の新人医師・深夜のことも快く医院に迎え、静かに見守る。そんな麻呂川より実はパワーバランス的には格上!? で、レディース「ピンクエンペラー」の元総長・野性味あふれる看護師長の犬山鶴子は、猫背椿が体現。低いテンションでシニカルな毒を放ちながら、多様な価値観に理解が深く、月並みな意見とは逆の意見を言うことも多い看護師・蜂須賀志信は長井短が演じる。また、中村里帆が真面目で正義感あふれる優秀な看護師・伊達麻里奈役に、駒木根葵汰が鶴子の息子で「ピンク髪&ぶっ飛んだキャラの指名No.1“添い寝士”」チャーリーこと犬山正憲役に決定した。

両親を亡くした一星と一緒に暮らす「音のない世界で陽気に生きる祖母」柊カネ役は、日本ろう者劇団の女優・五十嵐由美子が。シャンパン好きで陽気、お節介ですぐ前衛的なダンスを踊るファンキーなおばあちゃんが、鈴と一星の恋を強烈に後押しする。さらに鈴や北斗がやがて通うことになる手話教室の講師・橋本英雄役で、現役で手話講師を務める寺澤英弥が登場する。

あわせてこのたび、ティザー映像も公開された。漆黒の闇の中、孤独な表情で佇む鈴。そこへ温かい光をまといながら現れる一星。彼に優しく頭をなでられた鈴は、瞬く間に笑顔を取り戻していき……。「人は恋で生まれ変わる。教えてくれたのは、10歳下のあなたでした」吉高が語る印象的なキャッチコピーと共に、まばゆい光に包まれながらの“鼻キス”、そして愛おしそうに見つめ合う2人の姿に注目だ。

キャストコメントは以下の通り。

■千葉雄大(佐藤春 役)

出演オファーを頂いたとき、「素敵なタイトルだなぁ」と思いました! そう思って台本を読み進めたらいきなり下ネタが出てきて、「もう好き」となりました。生きるって大変で、ひとりでいると寂しいし、誰かといると煩わしさもあって……仰々しく感じる人生の出来事って意外とシンプルだったり、逆にくだらないことにすごく時間をかけたり。そんな空気感を僕は感じました。

僕が演じる春は今のところ、親友の一星に振り回されそうな役回りになりそうですが、それを心底嫌がっているわけではなく、何だかんだやっちゃってるところが愛おしい人だなと思います。そんなところを楽しんでもらえるよう努めます。実はすでに手話の練習も始めているのですが、難しいところもありつつ、先生方が最高なので、楽しみながら練習させていただいています。練習が終わってからもセリフとは別の手話を教えていただきながら雑談したりする時間がすごく楽しいです。

一星を演じる北村匠海くんは、すごく大人っぽい面もあれば無邪気な面もあって、思わず目で追っちゃう人だなぁと思います。また、吉高由里子さんとは“はじめまして”なのですが、吉高さんの周りの温度は数度上がる気がするので、寒い冬の撮影も乗り切れそうです。

星が出ていようがいまいが、視聴者の皆様の火曜の夜にそっと寄り添ったり、たまに背中を叩いたり、体温を感じられる時間になればいいなぁと思います。よろしくお願いします。

■猫背椿(犬山鶴子 役)

昨年参加させていただき、自分でも大好きだった『あのときキスしておけば』という作品の首脳陣集結によるこの作品に呼んでいただけたことは、自分にとって最高のご褒美です!! 今回は、さまざまな色や形の石が不作為に並べられても面白いモザイク模様を為すように、“ひとつひとつが面白ければ集まったらめっちゃ面白い!!”みたいな台本です。大石静さんの本の登場人物にはみな独特のかわいらしさがあって愛おしいのです!! 尖っているところ、まあるいところ、へこんだところ、それぞれがそれぞれの形のままで病院を構成したり、遺品整理会社を構成したりしていて、受け取り方もそれぞれで良いような、「みんな違って、みんないい」とはこのドラマのことなのです!!

その中で、私が演じる犬山鶴子は新人の佐々木先生にも容赦ないけど、大元の根っこの部分には“関わりのできた人への愛とリスペクトがある人”だと思っています。若い頃のヤンチャぶりは、隠そうとしてるけど時に出ちゃう……のでしょうね。

吉高由里子さんは強さと儚さを同時に感じる不思議な魅力のある方だと思います。北村匠海さんと吉高さんのコンビネーションは何だかとてもしっくり来てしまい、観る前から期待させられてしまいます!!

■長井短(蜂須賀志信 役)

出演オファーをいただいて、とてもうれしかったです。新しいドラマ枠で、しかも9時! 私、関わって大丈夫か? なんて自嘲しかけますが、胸を張ってこのドラマの一員になれるよう頑張りたいです。吉高由里子さんと北村匠海さんはずっとご活躍されているお2人なので、どんな方なんだろうとワクワクしています。大石さんの脚本のドラマに出演させていただくのは『家売るオンナの逆襲』(19年)以来、今回が2度目ですが、すぐにでも声に出したくなる脚本だなぁという印象です。「私のことを想像しながら書いてくれたのかな?」と感じられることは、俳優として一番の幸せだと思っています。楽しみです。

人って「いろんな働き方があるって言っても、結局みんな健気に一生懸命な人が好きで、わかりやすい頑張りを評価するんでしょ?」って、卑屈になってしまう時があります。一方、私が演じる蜂須賀は他己評価をぶち破ることができている女性だなと感じていて、とても憧れるキャラクターです。

この作品が決まってすぐ、手話を学んでいる友人と食事に行きました。看護師の友達はいないので募集しています。すべての物語に当事者がいることを忘れずに、誰も置き去りにしない作品にしたいです。よろしくお願いします。

■光石研(麻呂川三平 役)

スタッフ、キャストのお名前を聞いて心が躍り、ワクワクしております。今回は大石静先生のオリジナル作品ですが、さすが大石先生! 軽妙洒脱! 時に笑い、時にジワって沁み渡るセリフは、俳優冥利につきます! また、今回演じる麻呂川三平についても、貴島彩理プロデューサーと深川栄洋監督からキャラクターの構想を聞き、俳優の琴線を刺激されました。今からワクワクしております。

吉高由里子さんのことは10数年前から知っていますが、若き天才! 北村匠海くんとは(『にじいろカルテ』に続き)2度目の共演ですが、なんともナチュラルで本当に匠な方! このお2人の共演は見ものです。視聴者の皆さんも、個性豊かな出演者の化学反応をどうぞ楽しみにしていてください!

■水野美紀(北斗千明 役)

深川栄洋監督作品には『にじいろカルテ』以来の参加。うれしいです。深川さんは毎シーン、役者が驚いてワクワクするような、想像を超える演出をされる方です。今回も現場でシーンがふくらむのが楽しみです。また、大石静さんの脚本も登場人物のキャラクターがみんな、とても人間味があって魅力的に描かれているので、ワクワクします。

吉高由里子さんとは“はじめまして”ですが、シリアスな芝居だけでなくコメディーにも明るそうな方。北村匠海くんとは『にじいろカルテ』でご一緒しましたが、当時も真摯に仕事に取り組まれていて、とても穏やかで柔軟な印象を持ちました。お2人と一緒にお芝居するのが楽しみです。

視聴者の皆さん、寒い時期ですが、ドラマの中の我々に会いに来てください。少し、心がぽかぽかするかもしれません。