オーストラリア政府観光局のグローバル新キャンペーン「『グッデイ』ではじめよう、オーストラリア」が10月20日より開始した。 同日、これを記念して製作されたショートムービーが世界同時公開され、そのプレミア試写会がTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。 本ムービーの日本語吹き替え版でキャラクターの声を担当した、俳優・モデルの高橋メアリージュンさんと声優の梶裕貴さんがオーストラリアの魅力などをトークした。

高橋メアリージュンと梶裕貴が共演したショートムービーが公開

「『グッデイ』ではじめよう、オーストラリア」は、オーストラリア政府観光局が主要各国で展開する初のグローバルキャンペーン。カンガルーのキャラクター「ルビー」を新ブランド・アンバサダーとして起用し、ウェルカムでフレンドリーなオージー流ホスピタリティーを伝える。

本キャンペーン開始を記念して製作された「G’day」(グッデイ)は、カンガルーの「ルビー」とユニコーンの「ルイ」が、オーストラリアのアイコニックな観光名所を探索し、同地の魅力を紹介する約9分間のショートムービー。英語版ではオーストラリア人ハリウッド俳優のローズ・バーンが「ルビー」の声を、俳優ウィル・アーネットが「ルイ」声をそれぞれ担当している。

イベント冒頭、オーストラリア政府観光局日本局長のデレック・ベインズ氏は、「本キャンペーンのショートムービーのタイトルである「G’day」は、オーストラリアで日常の挨拶として親しみを込めて使われる言葉です。アニメーションキャラクターを通して、オーストラリアのアイコニックな美しい風景と唯一無二の魅力、太古から存在する広大な大地を冒険する新たなストーリーを伝えていきたいと思います」と挨拶。

ショートムービーのお披露目後、日本語吹き替え版で「ルビー」の声を担当した高橋メアリージュンさんと「ルイ」の声を担当した声優の梶裕貴さんが登場した。

完成したショートムービーの仕上がりについて、「このテンションとテンポで作品がどうまとまるのか気になっていたんですけど、短い動画の中にキャラクターたちの愛らしさ、オーストラリアの魅力が詰まっていて、オーストラリアの魅力が伝わる映像だなと感じました」と、感想を述べた梶さん。

本作で息ぴったりの掛け合いを見せていた2人だが、数々の人気作品で活躍するプロ声優の梶さんも難しいアフレコだったと明かした。

「僕の演じた『ルイ』はけっこう表情をコロコロ変えるキャラクターだったので大変でしたが、楽しくやらせていただきました。高橋さんの「ルビー」がすごく可愛らしくて。完成したものを聞いてすごく驚きましたね」

高橋メアリージュン「梶さんは“どプロ”」「普通の人じゃない」

本ムービーでは温厚で親しみやすく、遊び好きなカンガルーの「ルビー」はオーストラリアの精神を、ユニコーンの「ルイ」は海外旅行者を象徴する存在として、それぞれ描かれている。

魔法使いのユニコーン「ルイ」のキャラ設定にちなみ、「もし本当に魔法使えたら?」との質問に、梶さんは「なかなか最近は海外旅行に行けない日々が続いていたので、魔法が使えたら一瞬でワープしてオーストラリアに行きたいなって改めてこの動画を観ていて思いましたね」と語った一方、高橋さんは「人々のある一定のところを超えた欲を取り除く」と回答。梶さんは「すごい、深いですね(笑)。何があったんですか? 確かに大事なことですけど」とツッコミ会場の笑いを誘っていた。

また、本ムービーは映画「グレイテスト・ショーマン」で知られるオーストラリア人のマイケル・グレイシーが本作の監督を務めている。高橋さんは「私は『グレイテスト・ショーマン』で主役を演じたヒュー・ジャックマンが大好きだとずっと言っていて。『もしかしたらヒュー・ジャックマンが観るかもしれない!』って、やる気満々でした」ともコメントした。

本キャンペーンのアンバサダーを務める高橋さんは、本作のアフレコ翌日にオーストラリアへ訪れたそうで、その際の思い出を写真とともに紹介。 世界遺産でもあるブルーマウンテン国立公園のフォトスポット「リンカーンズ・ロック」での写真では、「想像以上の大自然で。怖さも最初はあったんですけど、本当に吸い込まれるほど美しかったです。下はなるべく見ないように遠くを見て(笑)。本当に素晴らしいので、ここはぜひ行ってほしいです」とトークした。

オーストラリアのアイコン的存在であるコアラやカンガルーとの写真に続き、シドニーを代表する観光スポット「ハーバーブリッジ」を背景に食事を堪能する様子も。

「私、牡蠣が大好きなんですけど、新鮮で全然臭みがなくて美味しかったです。オーストラリアはオーガニック大国とも言われていて。エビやサーモンといったシーフードも、ラムのお肉やお野菜も、何を食べてもとても美味しくて感動しました」

「羨ましい〜!」という梶さんも実は8年ほど前、プライベートで一度オーストラリアを旅行したことがあるとのこと。その際に撮影した世界遺産・グレートバリアリーフの中心に位置するホワイトヘブン・ビーチや、有名なハート型の珊瑚礁「ハートリーフ」の写真などを紹介した。

「ヘリコプターから見た景色で、この後、ビーチに上陸もしたんですけど、本当に綺麗でしたね。白い砂浜って憧れありますけど、ここの砂の白さは他ではなかなか見られない白さで素敵でした。綺麗なブルーの海に珊瑚が広がるところで、ぽつんとハートの形の珊瑚があって。もともと僕も海外旅行が好きで写真で見たことはあったんですけど、やっぱり肉眼で見られた時は感動もひとしおでしたね」

イベント後の囲み取材では、声優経験はほぼ初めてという高橋さんの演技の話題となり、梶さんは「映像で高橋さんのお芝居を拝見したとき、その役柄の印象もあって、もっとシャープなサバサバしたイメージがあったんですけど、明るくて可愛らしいルビーの特徴を掴んでいって。僕も緊張していた中でのアフレコだったんですけど、堂々とされていて、あまり苦戦されているような印象もなく、すごく素敵でした」と改めてコメント。

対して高橋さんは梶さんの印象を、「“どプロ”で驚きました。もちろん普段いろんなところで声をお聞きしていますけど、第一声目のインパクトがすごくて。勢いというか、どういったらいいんでしょう? やっぱり普通の人じゃない(笑)。頼もしい梶さんがいてくださったんで、安心してルビーを演じることができました」と語っていた。