ヒルトンの日本初進出ホテル「ヒルトン・ガーデン・イン」が京都で開業する。どんなホテルなのか、メディア向けに行われた発表会で聞いてきた。

効率的な"フォーカス・サービス"のホテル

  • 「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」(京都市下京区/地上9階地下1階)。京都市営地下鉄烏丸線の四条駅または五条駅から徒歩4分ほどのところに位置する

京都市下京区に11月16日開業するのが「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」。

  • ヒルトン日本・韓国・ミクロネシア地区代表のティモシー・ソーパー氏、ヒルトンアジア太平洋地域ブランドマネジメントフォーカス・サービス兼オールスイート担当副社長のジェニー・マイロス氏、ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸総支配人の伊藤彰得氏

「ヒルトン・ガーデン・イン」は、ヒルトンブランドの中で2番目の規模を誇り、世界50以上の国で950軒以上のホテルを展開する。その特徴は、「ヒルトンよりも小規模でカジュアル、手頃で"フォーカス・サービス"のホテル」(ヒルトンアジア太平洋地域ブランドマネジメントフォーカス・サービス兼オールスイート担当副社長のジェニー・マイロス氏)。

効率的で機能性重視かつスタイリッシュな客室とフレンドリーなサービス、ソーシャルスペースとしてゆったりと過ごせるレストラン、フィットネスセンターを提供する。ホテルオーナーにとっては効率的な敷地面積と無駄のない人材配置、より低い投資コストがかなうという。

  • フロント。スタッフのユニフォームのチェックシャツがカジュアルでかわいい

「ガーデン・インという名前には、リラックスしてくつろげる場所という意味を込めています。ガーデンといってもすべてに庭があるわけではありません。庭や公園など広い自然の中にいるような感覚のホテルです」(マイロス氏)。

「京都四条烏丸では、"シンプル、だけどプレミアム"をテーマにしています」(ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸総支配人の伊藤彰得氏)。

  • 「ヒルトン・ガーデン・イン」はヒルトンが展開するホテルブランドの中で"フォーカス・サービス"に位置づけられる

ヒルトン日本・韓国・ミクロネシア地区代表のティモシー・ソーパー氏は、この日本初進出ブランドを京都に開業することも重要としている。「日本初の『ヒルトン・ガーデン・イン』であることはもちろん、特にここ京都市で開業することが重要なマイルストーンになる。ヒルトンは2024年までに『ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts』(2021年9月開業)、『ヒルトン京都』(2024年開業予定)、そして今回開業する『ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸』の3つのブランドの旗を京都市内に掲げます」。

  • ヒルトンは現在、日本国内で20軒のホテルを展開

  • 2027年までにさらに11軒のホテルを開業予定

松のモチーフが散りばめられた「和」なデザイン

「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」の客室は、「スーペリアルーム」(20m2〜24m2)や「デラックスファミリールーム」(42m2)、「プレミアムファミリールーム」(57m2)など9タイプ全250室。宿泊料金は2万円前後〜。京都では数少ない愛犬と宿泊できる「ドッグフレンドリールーム」も用意した。

  • 「スーペリアルーム」(20m2〜24m2)

  • ほとんどの客室にはレインシャワー機能を含む多機能シャワーを完備した独立型のシャワーブースがある。引き戸がユニーク

木を基調とした「和」の伝統的な要素に、モダンテイストを組み合わせた温かみのあるデザイン。ツインベッドタイプとキングベッドタイプがある。

  • 「デラックスファミリールーム」(42m2)

  • 「プレミアムファミリールーム」(57m2)ベッドルーム

  • 「プレミアムファミリールーム」にはさらにベッドルームとリビングが

プラスチックをはじめとしたゴミを削減するため、客室のアメニティ、スリッパやランドリーバッグなどを使い捨てではないものにする取り組みも行っている。

  • クッションには海洋プラスチックから生産された中綿を使用

  • アメニティは米国の人気スキンケアブランド「ピーター・トーマス・ロス」のもの。使い捨てのミニボトルではなく備え付けにした

レストランは京都の旬の食材を用いた和洋の料理が楽しめる「Together&Co.(トゥギャザー・アンド・コー)」(201席)。

  • レストラン「Together&Co.」は天井が高く、ゆったりと開放感のある空間

  • 西京焼き風の「ブラッケンシーズナルフィッシュメープル&西京味噌風味」

  • 食感が楽しい「スパゲッティペペロンチーノちりめん山椒&しば漬け」、京都の黒七味を入れてスパイシーに仕上げた「京の都もち豚グリル黒七味アップルソース」、京都の九条葱を使った「国産牛すき焼き&九条葱ライスバーガー」、パーマー・ハウス・ヒルトンで生まれたチョコレートブラウニーにナッツを加えてアレンジした「自家製チョコレートブラウニー」

館内には、スナックや飲み物を24時間購入できるセルフサービス式店舗「The Shop(ザ・ショップ)」も。ユニークな京都土産も揃う。

  • セルフサービス式店舗「The Shop」

  • 京都ならではのクラフトビールやカップ麺も

ホテルが「松原通り」に面していることから随所に見られる、松をモチーフとしたデザインも見どころ。

  • フィットネスセンターの壁に松の絵が

  • 客室の入り口にも

  • 客室内にも

  • レストラン「Together&Co.」にも

  • エレベーターホールにも

シンプルで機能性重視、価格は手頃、でもリラックスできる——そんなホテルを求めている人にぴったりのホテルだ。早くも続々と予約が入ってきているそう。京都旅の拠点として新たな選択肢に加えてみてはいかがだろうか。