伊藤園は、10月1日の「日本茶の日」にあわせて、全国各地からお茶の魅力やおいしさ、楽しさを届ける「日本茶の日 お~いお茶大茶会」を開催した。同社CM キャラクターの女優・中谷美紀さんをゲストに、ギネスワールドレコーズが審査する「お茶のオンライン交流会に参加した最多ユーザー数」のチャレンジや、茶道部の学生とお茶や日本文化の未来についてのトークセッションが行われた

中谷美紀が学生と日本茶愛をトーク

10月1日の「日本茶の日」は、1587年に豊臣秀吉公が京都の全国天満宮総本社・北野天満宮で開催した大茶会「北野大茶湯」の日に由来して、伊藤園が2002年に制定した記念日。伊藤園では毎年、全国で様々な催しを行い、多くの人にお茶の魅力やおいしさ、楽しさを紹介している。

今年は「東京スカイツリータウン」のスカイアリーナを会場に、さまざまなお茶の体験イベントを実施。日本茶の日の由来となる「北野大茶湯」を開催した「全国天満宮総本社 北野天満宮」をオンラインでつなぎ、健康・おいしさ・楽しさ・環境・文化の5つのテーマで、お茶の文化や魅力を発信した。

東京スカイツリータウンで開催された「わくわく大茶会 in 東京ソラマチ」では、世代を超えて日本文化の継承とお茶の魅力を伝えるイベントを実施。会場では、伊藤園のティーテイスターがお茶のいれ方や楽しみ方を紹介した。

  • 杉並学院高等学校茶道部・東洋大学京北高等学校茶道部によるお抹茶体験コーナー

また、「津田塾大学 梅五輪プロジェクト 日本茶文化発信ワーキンググループ」が新たな日本茶の楽しみ方の提案や、杉並学院高等学校茶道部・東洋大学京北高等学校茶道部によるお抹茶体験コーナーも設置された。

  • 「津田塾大学 梅五輪プロジェクト 日本茶文化発信ワーキンググループ」のブースでは、日本茶の楽しみ方を提案してくれた

会場に設置されたステージには、伊藤園のCM キャラクターの女優・中谷美紀さんが登場。の「お茶と日本文化の未来についてのトークセッション」では、学生と伊藤園のコラボ企画について紹介され、“お茶の未来”を担う茶道部の学生たちとトークを展開した。津田塾大学日本茶文化発信ワーキンググループは、日本茶の魅力を国内外問わず多くの人に伝えるため、対面イベントのほか、オンラインでのお茶会やVR空間を用いてのお茶の文化発信などを行っているという。

そんな津田塾大学の学生たちが今回出展するブースでは、”自分だけのお茶体験”をコンセプトに、お茶にフルーツを入れる飲み方を提案。カットしたフルーツを直接お茶に入れることで、フルーティーな味わいを楽しめるそうだ。

中谷さんは、「なかなか斬新なアイディアですけど、緑茶のビタミンCにフルーツのビタミンCが加わって、美肌にこだわる女性や男性にも楽しんでいただきたいですね。私も試してみたいです」とコメントしていた。

本格的な所作と飲み方を教えてくれる抹茶体験ブースを展開した杉並学院高等学校と東洋大学京北高等学校の茶道部もトークセッションに登壇した。

杉並学院高等学校の茶道部では、文化祭だけでなく地域の子供施設や高齢者施設、お祭りなどでお茶会を開催しており、今夏には全国大会にも参加したという。一方、東洋大学京北高等学校の茶道部の代表者は、毎年行われる文化祭でお点前を披露してきたそうだが、コロナ禍の影響で今年は2年ぶりに文化祭での披露となったことなどを、その活動として紹介していた。

伊藤園が2つ目のギネス記録を達成

同時に「日本茶の日」オンラインイベント「お茶が楽しい、をつなぐ」も実施され、オンラインイベント内で開催した「お茶で乾杯チャレンジ」では、ギネス世界記録にも挑戦した。

ギネスワールドレコーズが審査するその記録名は、正式記録名「お茶のオンライン交流会に参加した最多ユーザー数(Most users in a tea video hangout)」というもの。ライブ配信中の10月1日11時~15時を挑戦時間とし、お茶に関する画像を特設サイトから投稿することで参加が認められた。

ギネス世界記録授与式でギネス世界記録公式認定員から発表された14時40分時点の暫定数値は、超えなければならない記録500人を大きく超える3295人。お茶のオンライン交流会に参加した最多ユーザー数という記録として、見事に世界記録を達成し、ギネスに認定された。

伊藤園は世界で一番飲まれている緑茶飲料として、すでに「おーいお茶」がギネス記録に登録されており、今回の挑戦は2つ目のギネス記録達成となった。

ギネス世界記録授与式で伊藤園の本庄大介社長は、「本日は全国より多くのお客様にご参加いただき、ギネス世界記録の認定をいただくことができました。皆様のご参加、誠にありがとうございました。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。これからもお茶が持つ様々な価値をお伝えし、1人でも多くの方が日本茶を大好きになっていただき、飲んでいただけるような活動をして参ります」とコメント。

イベントを振り返り、中谷さんは「この記録は皆様と一緒に樹立した記録。たくさんのご参加ありがとうございました。私も実は伊藤園さんの広告に携わらせていただいて27年になるんですけど、いずれギネスに挑戦することは可能でしょうか?」と述べ、会場の笑いを誘っていた。