コプロ・ホールディングスは3月22日、「建設業界の女性の働きやすさ」に関する調査結果を発表した。調査は1月24日~2月10日、コプロ・エンジニアードに所属する全国の男女建設エンジニア478人を対象に行われた。

調査結果は以下の通り。まず「現在の職場の女性の働きやすさ」を聞くと、男女合わせての回答では「働きやすい」(17.9%)、「どちらかといえば働きやすい」(43.8%)、「どちらかといえば働きにくい」(21.3%)、「働きにくい」(17.2%)だった。

  • 現在の職場の女性の働きやすさ(男女回答者)

また女性だけの回答を見ると、「働きにくい」(24.9%)、「どちらかといえば働きやすい」(52.7%)、「どちらかといえば働きにくい」(14.2%)、「働きにくい」(8.3%)となっている。

  • 現在の職場の女性の働きやすさ(女性回答者のみ)

次に、女性が「働きにくい」「どちらかといえば働きにくい」と答えたと回答者に、その理由を尋ねると、「女性が少ない・男性中心の職場の雰囲気」(74.3%)、「女性専用の更衣室・トイレなどの設備が未整備」(43.1%)、「危険が伴う仕事・体力的にきつい仕事がある」(40.7%)がトップスリーだった。

  • 現在の職場が女性にとって働きにくい理由

そして、「働きにくい理由」として「休み明けに『大丈夫?』という言葉とともに理由などを聞かれたりしますが、『生理でした』とかは言えないのでちょっと心苦しいです」「女性同士の不仲」「作業着の色が上下淡いものが多く、生血で汚れたとき目立つ」「休みが多かったり、出勤時間が他の人より遅いことによる偏見」「年配者からセクハラ、セクハラ行為という認識がない」などの声が寄せられている。

さらに、「建設業界で女性が働きやすくするにはどうすればよいか」と聞いたところ、「男女別の更衣室・トイレなどの整備」(54.1%)、「女性技術者を増やす」(46.8%)、「働く人の意識を変える・偏見やハラスメントを無くす」(44.6%)が上位になる結果だった。

  • 建設業界で女性が働きやすくするにはどうすればよいか