• ファーウェイの新商品体験会。テレワークに適した使い方が提案されています

ファーウェイ・ジャパンは、MateBookシリーズ初となる有機ELディスプレイ搭載2in1 PC「MateBook E」など4製品を国内向けに発表しました。発売日はいずれも3月18日。ラインナップと直販価格は下記の通りです。

  • MateBook E……Core i3モデル:88,800円、Core i5モデル:139,800円
  • MateBook 14……メモリ8GBモデル:144,800円、メモリ16GBモデル:164,800円
  • MateBook D 14……129,800円
  • MateView Standard Edition……79,800円

各製品の詳細はニュース記事(MateBook E / MateBook 14 / MateBook D 14 / MateView Standard Edition)に詳しいですが、ここでは3月8日に開催された新製品体験会の写真を中心に、製品の特徴をまとめて紹介していきます。

ファーウェイ初の有機ELタブレット「MateBook E」に注目

今回、国内向けの発売が案内された4製品のなかで最も注目したい商品が「MateBook E」。Windows 11を搭載した12.6型のタブレットPCですが、MateBookシリーズとして初めて有機ELディスプレイを採用しています。

実際の表示も黒が締まって美しく、90%という画面占有率の高さも相まって、インパクトがありました。色域はDCI-P3を100%カバーしています。

  • MateBook E。12.6型有機ELディスプレイを搭載し、画面解像度は2,560×1,600ドット

また、本体の薄さも印象的でした。第11世代Intel Core i3/i5を搭載する関係で空冷式チャンバーや放熱ファンを組み合わせた冷却システムも載せていますが、本体の厚みは7.99mmと抑えられています。

上側面全体に大型の排熱孔を設けるほか、左右側面のスピーカー穴(スピーカーは左2基、右2基)からも熱を排出できる設計とのこと。

ラインナップは、Core i5プロセッサと256GBストレージ搭載でキーボードが付属する「DRC-W58」、およびCore i3プロセッサと128GBストレージ搭載で本体のみの「DRC-W38」の2モデル。

Core i5モデルに同梱されるキーボード「HUAWEI Smart Magnetic Keyboard」は、薄型ながらキー下の土台となる板に厚みを持たせており、たわみの少ない安定した打鍵が特徴です。その分やや重く、タブレット本体が709gのところ、キーボード単体で440gと、合わせると1kg超えの重さとなります。

  • HUAWEI Smart Magnetic Keyboard。上段にマルチメディアキーを備え、大型のタッチパッドも搭載

  • 別売のデジタルペン「M-Pencil(第二世代)」にも対応。4,096段階の筆圧検知をサポートし、本体上部にマグネット接続することでワイヤレス充電できます

  • 上側面は大型の排熱孔を装備

  • 表側からは見えないものの、マイクも4基内蔵。上側面にある音量ボタン付近に3基、左側面にある電源ボタン付近に1基備えているといいます

  • タブレットならではのお役立ちな使い方として、Windows 11のカメラ機能が紹介されていました。本体のアウトカメラで、ホワイトボードなどを「ドキュメント撮影」すると……

  • カメラがドキュメントとして認識した部分が切り取られて保存されます。会議中のホワイトボードの読み取りや、配られた資料のデジタル保存に役立ちそうです

14型ノートPC「MateBook 14」と「MateBook D 14」、見分け方は?

「MateBook 14 2022」と「MateBook D 14 2022」(以下、それぞれMateBook 14/MateBook D 14)は、いずれも14型のノートPC。MateBook 14はこれまでも国内で販売されてきたシリーズで、OSやCPUを更新しています。一方MateBook D 14はこれまで海外では販売されてきましたが、国内投入は初となるモデルです。

  • MateBook 14

  • MateBook D 14

2機種ともIPS液晶の14型ノートPCで大型のタッチパッド、指紋認証センサー一体型の電源ボタンを備えており、外観がよく似ています。この2モデル、見分けるポイントは「画面まわり」です。

まずMateBook 14のアスペクト比は3:2/解像度2,160×1,440ドットで正方形に近いサイズのところ、MateBook D 14は16:9/解像度1,920×1,080ドットでワイド画面となっています。また、画面占有率はMateBook 14が90%でほぼ4辺狭額縁、MateBook D 14が84%で下ベゼルに厚みがあります。

このほか、MateBook 14はグレア液晶(上位モデルではタッチ操作にも対応)を、MateBook D 14はノングレア液晶を採用している点も違いとなります。

主な機能やインタフェースはほぼ同等と言っていいでしょう。若干、MateBook D 14のほうがスペック的に下のモデルとなり、MateBook 14ではUSB 3.2 Gen1 Type-A×2を搭載するところ、MateBook D 14ではUSB 3.2 Gen1 Type-A×1/USB 2.0 Type-A×1となります。

2機種とも、搭載しているUSB Type-Cは映像出力には非対応(映像出力にはHDMIポートを使います)。このUSB Type-Cコネクタは主に電源用となり、USB 2.0をサポートしています。

  • 第三者認証機関テュフ ライランドによる低ブルーライト、フリッカーフリー認証を取得しています。右が低ブルーライトオンの状態、左がオフの状態

  • タッチパッドは大型。なお展示機は英語キーボードですが、実際に販売されるのは日本語配列キーボード搭載モデルとなります

  • MateBookシリーズでおなじみのキー格納ポップアップ式Webカメラ。ディスプレイの狭額縁化に一役買っています

  • MateBook D 14はMateBookシリーズで初めて180度開くヒンジを採用したことも特徴

より買いやすい価格になった「MateView Standard Edition」

「MateView Standard Edition」は、28.2型のスタンド付き液晶ディスプレイです。94%という高い画面占有率が特徴で、ベゼルは4辺狭額縁。現行モデル(89,800円)からワイヤレス連携機能を省き、79,800円へと価格を抑えたことが特徴です。

  • MateView Standard Edition。画面解像度は3,840×2,560ドットで、色域はDCI-P3を98%カバー。DisplayHDR 400認証も取得しています

スタンドには5W+5Wのデュアルスピーカーおよび、デュアルマイクを内蔵。スピーカーとマイクの内蔵により、PC側に同機能がなくともビデオ会議やオンライン通話できるようになっています。

スタンドは軽い力で高さや角度を調節できます。画面自体をスタンドから外すことはできません。映像入力ンタフェースはHDMI×1、Mini DisplayPort×1、USB Type-C×1。このほか、USBハブ機能も備えています(USB 3.2 Gen1 Type-A×2搭載)。

OSDメニューは画面下部のタッチバーにより、1回タップ/2回タップ/スワイプなど指で触って操作可能。ボタンを押し込む方式ではないため、不用意に画面の高さや角度を変えてしまう心配がない点が好印象でした。

  • ディスプレイ下部のタッチバー。ここをタップするとOSDメニューがポップアップ表示されます

  • OSDメニュー内にある色域設定。sRGBは100%、DCI-P3は98%をカバーしています

  • スタンドの台座左右2カ所にマイクを内蔵

  • 映像入力端子はHDMI×1、Mini DisplayPort×1、USB Type-C×1。スタンドの正面には5W+5Wのデュアルスピーカーを搭載しています

  • テレワークに役立つデバイス群という位置づけの新商品たち