■イケメンと聞いて浮かぶ先輩は中村倫也

――宮世さんが「イケメン力」を磨くためにしていることはありますか。

マネージャーさんとも話して決めたのは、休みの日でも朝早起きすること。朝に強くなったので、いつも集合時間より少し早めに現場入りしています。4時や5時の暗い朝、ホットコーヒーを飲みながら駅まで歩く時間がすごく好きです。

――「イケメン」と聞いて思い浮かぶ方はいますか。

ドラマで共演してから、今も連絡を取り合っている中村倫也さんです。現場の立ちふるまいも紳士的で、貫禄があって、本当に優しくして頂いてます。僕なんかの相談にも乗ってくれる大好きな先輩です。

■藤原竜也は「すごいなんてもんじゃない」

――昨年は藤原竜也さんとも共演されましたが、共演の感想を教えてください。

言葉で説明するのは難しいですが、お芝居をしていると体にガッと圧がかかるんです。昔からテレビで見ている方だったので、1対1で対峙するシーンもありましたが、一緒にお芝居をさせて頂いていることが不思議でしょうがなかったです。自分なりに頑張ろうとぶつかっていったものの、気がついたら藤原さんに圧倒されていて、「すごいなんてもんじゃないな」と。映像で見ているだけでもそれは感じていましたが、いざご一緒するともう遥か上の存在でした。次に共演させていただく機会があれば、もう少し相手になるように頑張ろうという目標が生まれました。

■クラシックや絵画、多趣味なプライベート

――昨年の17歳のお誕生日には、「たくさんの作品に出会っていろんな経験をする」ということ、「プライベートで趣味を増やす」ということを目標に掲げていましたが、趣味は増えましたか。

僕、趣味が多いんです。ギターもですし、クラシックも聴きますし、あと絵画が好きで。特に印象派が好きで、最近だと友達の奥平大兼くんとゴッホの美術展に行きました。カメラも好きで、「宮城の震災についての映画を作るために監督になる」という将来の夢に向けて、少しずつ触り始めています。

――趣味が充実していますね。

カメラマンさんもそうですけど、有り難いことにこのお仕事はプロの方と関わる機会が多いじゃないですか。役で身につける必要のあることは、今回のスケボーのようにプロの方に教わることができるので、いろいろと勉強させて頂けて、恵まれた環境だなと思います。

――クラシックや印象派の絵画鑑賞も、素敵な趣味です。

絵画については「何百年も前の絵が残っているってすごいな」というか……今どきの言葉で言うと「エモい」と感じます。当時は評価されてなかったものが、今になって新たに評価されることもあって、面白いです。

■今年の目標とファンへの思い

――そういった思いが、今後歴史ものの作品を演じるときにも活きそうですね。続いて今年の目標を教えてください。

大先輩と共演した経験を、今年の仕事に活かしたいなと思っています。自分が作品に大きなスパイスを与えられるように、頂いた役を全力でやりきって突っ走っていきたいです。

――ファンクラブを立ち上げて1年になると思いますが、ファンへの思いを教えてください。

すべてに感謝しています。ここまで来られたのはファンの皆さん、スタッフさんのおかげ。僕を応援してくれている方には感謝しかないですし、これから先も主に映像で恩返ししていければと思っています。ファンクラブのお陰で、ファンの方との距離は縮まったと思います。月に一度生配信をしているのですが、そこで皆の意見が聞けるし、離れている感じがしないのはうれしいです。

■キャスト皆が真剣に悩み、臨んでいるドラマ

――最後に、改めてドラマと柳くんの見どころを教えてください。

柳くんは完璧だけど、人間である以上何か抱えているものがあるかもしれない。今後そういう部分が描かれていくと思うので注目してください。物語は「全国選抜高等学校イケメン大会」という大きなイベントを中心に動いていきますが、この先どうなっていくかは僕にも分からないです。先が見えないワクワク感と緊張感の中で撮影しています。キャスト皆が「イケメンとは何か」「このシーンどう演じたらいいだろう」と真剣に悩みながら一致団結して臨んでいるからこそ、最高のキュンキュンもあるし、涙もあるし、驚きもあるし、いろんな喜怒哀楽が味わえるドラマになっていると思うので、ぜひ見てほしいです。

■宮世琉弥(みやせ りゅうび)
2004年1月22日生まれ、宮城県出身。2019年にドラマ『パーフェクトワールド』で役者デビュー。2020年、ドラマ『恋する母たち』で注目を集め、2021年はドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』、『珈琲いかがでしょう』、『ナイト・ドクター』、『僕らが殺した、最愛のキミ』など話題作に出演した。今年も待機作が多数控える。
テレビ朝日系ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』では、推しに投票して応援する「美南学園イケメン選抜ランキングバトル」を開催中。詳細は「もしイケランキング」で検索。Twitter・Instagram・TikTokの公式アカウントは@moshiike_ex。