シャープは、mini LEDバックライトを使った新ブランド「AQUOS XLED」のテレビ5機種を12月10日から順次発売する。BS8Kチューナーを搭載した8K「DX1」シリーズと、BS4Kチューナー搭載の4K「DP1」シリーズがあり、価格はオープンプライス。店頭予想価格はDX1の65V型が66万円前後、DP1の55V型が36万3,000円前後など。

  • AQUOS XLED(左:8T-C85DX1/75DX1/65DX1 右:4T-C65DP1/55DP1)

■8K「DX1」シリーズの想定売価 / 発売日

  • 85V型「8T-C85DX1」:176万円前後 / 12月10日
  • 75V型「8T-C75DX1」:82万5,000円前後 / 12月10日
  • 65V型「8T-C65DX1」:66万円前後 / 12月10日

■4K「DP1」シリーズの想定売価 / 発売時期

  • 65V型「4T-C65DP1」:44万円前後 / 12月10日
  • 55V型「4T-C55DP1」:36万3,000円前後 / 2022年2月26日

同社が6月に開発発表した「mini LED 次世代ディスプレイ」の技術を、新たにAQUOS XLEDブランドのテレビとして商品化。バックライトに新技術「アクティブminiLED駆動」を採用し、従来の液晶テレビと比べて輝度やコントラストを向上させた。これにより、明るい輝きから引き締まった黒の表現まで、ダイナミックな映像が楽しめるとする。さらに量子ドット技術を導入し、広色域かつ純度の高い3原色を生む「量子ドットリッチカラー」によって広色域を実現している。

DX1シリーズは8K/7,680×4,320ドットの液晶パネルを採用し、85/75/65V型の3サイズで展開。照明などの映り込みを抑える、低反射かつ広視野角の「N-Wideパネル」を採用している。DP1シリーズは4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルを採用し、65/55V型の2サイズを用意。どちらも倍速駆動に対応する。

DX1シリーズは、従来のMedalistエンジンを進化させ、AQUOS XLEDの画質に最適化させたという、新開発の画像処理エンジン「Medalist Z2X」を搭載。DP1シリーズにも新開発の「Medalist S2X」エンジンを採用した。対応するHDR方式は、HDR10、HLG、Dolby Vision。

サウンド面では、イマーシブな音場を実現するという新開発の「ARSS+」音響システムを採用。画面下部と背面上部、サイドにスピーカーを配し、「画面の中央付近から音が聴こえるような感覚で、映像と音声が一体となった臨場感を味わえる」としている。スピーカーシステムは薄さ約2.6cm(凸部除く)のフォルムに収め、高音質と薄型デザインを両立させたのも特徴。空間全体の音響パワーの変化をとらえて補正する「Eilex PRISM」技術も採用している。

システムにはAndroid TVを搭載。DX1シリーズはYouTubeの8K動画再生にも対応する。また、DX1シリーズは狭額縁設計により映像が浮き立つ「フローティングディスプレイ」デザインを採用している。

AQUOS XLEDは、明るいリビングで見やすく色鮮やかな液晶テレビと、シアター用途に適した明暗表現力を持つ有機ELテレビの両方の特徴を併せ持つ、新たな大画面テレビのブランド名として訴求していく。