大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の10年目突入となる新シリーズが13日にスタートした(テレビ朝日系 毎週木曜21:00~)。年々パワフルさを増していく『ドクターX』の世界へ飛び込んだフレッシュな新顔が3人いる。今作の舞台となっている日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」の研修医たちだ。TELASA(テラサ)では、研修医たちにフォーカスを当てたオリジナルスピンオフドラマ『ドクターエッグス~研修医・蟻原涼平~』(前後編)の配信が始まった。

  • 左から宮本茉由、上川周作、一ノ瀬颯=テレビ朝日提供

未知子のオペに衝撃を受け「世界一の外科医になる!」と夢見る主人公・蟻原涼平(一ノ瀬颯)、冷静かつ才色兼備な虻川リサ(宮本茉由)、明るくてピュアな癒やし系・矢島源五郎(上川周作)をメインとした物語には、『ドクターX』レギュラー陣からは麻酔科医・城之内博美(内田有紀)、外科医・加地秀樹(勝村政信)、海老名敬(遠藤憲一)も特別出演。このうちの誰かと研修医の恋模様も描かれる。マイナビニュースでは、研修医役を務める3人のキャストにインタビュー。互いをリスペクトし合う関係性や、それぞれの人となりが伝わるような撮影エピソードのほか、研修医たちのキャラクターについても話を聞いた。

――『ドクターX』といえば、米倉涼子さん演じる大門未知子の「私、失敗しないので」というおなじみのセリフがありますが、3人の中でそのセリフが似合うくらい「しっかりした人」といえば誰ですか。

宮本:上川さんだと思います。私と一ノ瀬さんが「あれって何だっけ?」「これどうしよう!」と慌ててしまうときにも「それは○○じゃない?」と常に落ち着いた口調で助けてくれる。「上川さんがいれば大丈夫」と安心させてくれる存在です。

一ノ瀬:上川さんは本当にしっかりしています。普段から落ち着いていますし、対応の仕方が常に大人。いつも3人で楽しく話していますが、無理して僕たちに合わせてくれているんじゃないか?(笑)と思うくらい大人です。

上川:2人と共演するのは今回が初めて。一ノ瀬くんと初めて会う日、どういうふうに話そうかと考えていたら、一ノ瀬くんのほうから「今、お話ししても大丈夫ですか?」とこちらの様子をうかがいながら、すごく紳士的に声をかけてくれたんです。リードしながら「緊張しますね」とお話ししてくれて、「この座長についていこう!」と決意しました。一ノ瀬さんは何事に対してもポジティブな部分を見つけられる人。こんな人に出会ったことがないと感じるほど、優しくてまわりを見ている人です。

一ノ瀬:うれしいです(笑)。

上川:宮本さんには、初めて3人が一緒になった控室で「趣味って何ですか?」といきなり質問されたんです。自分の趣味をさらけ出して「そんな人なんだ」って思われたら嫌だなとか、どう答えるのが正解なんだろうとか色々考えているうちに上手く答えられずに空き時間が終わってしまって。そしたら次に会ったとき「あのときはすみませんでした。台本を読んで、研修医3人の仲の良さが印象的だったので、実際に話をしていい雰囲気が出せるように仲良くなりたかったんです」と、質問の意図を教えてくれて、びっくりしました。宮本さんは作品のことを考えて距離を縮めようとしてくれていたのに、僕は自分のことしか考えてなかった! と(笑)。信頼できる2人のおかげで、のびのびと楽しく演じることができています。そんな3人の関係性を、ドラマの中で少しでも感じて頂けたらうれしいです。

一ノ瀬:こういうところが大人なんです。「上川さんが一番しっかりしている」という話だったのに、僕たちの話をしてくれて。いつもすぐ褒めてくれるんですよ!

宮本:上川さんはすごく努力家で、空き時間には手技の「糸結び」をずっと練習しています。その背中を見て私もやらなきゃ! と奮い立たされました。

上川:敢えて目につくところで練習して「やってますよ」という雰囲気を出してるだけです(笑)。