びっくりドンキーが開催中の「秋のごちそうフェア」と「秋栗のデザート」から、限定メニュー5品を食べてきたので、早速食レポしていこう。

  • 今回は「びっくりドンキー 松戸店」にお邪魔しました。前回の南柏店が独立型店舗だったのに対し、商業施設に付随するスタイルです

大きなハンバーグと多彩なトッピングの組み合わせが年齢層を問わず人気の、ハンバーグ専門レストラン「びっくりドンキー」。そんなびっくりドンキーが8月25日から「秋のごちそうフェア」を実施している。同フェアでは「きょうはごちそう!」と銘打って、既存メニューに1〜2品プラスしたプレミアムメニューや、期間限定の特別メニューが提供されている。

さらに同日から、毎年恒例となっている期間限定のマロンデザート「秋栗のデザート」の販売も開始された。こちらは栗をたっぷり使用した、サイズも内容もバリエーション豊富な4種類の期間限定デザートが提供される。

さらにさらに、北海道産の牛乳を使用してお子様にも大人気の「牧場のミニソフト」が、期間限定ながら通常時の半額となる100円で販売される。実にお買い得なフェアが3つ並んで開催中なのだ。

前回のレポート同様、びっくりドンキー好きな我が家の子供達に急かされて、今回もフェア限定メニューを実食してきたのでレポートしよう。

  • めざとくフェアの情報を見つけてくる次男(左、小6)と三男(右、小4)。前回の食レポ記事に載って、すっかり一丁前のグルメ気取りである

そして今回のフェアのメニューとして実食したのが、こちらのメニューだ。

■「びっくりエビフライ&ハンバーグ&コロコロステーキ」(1,915円)

「びっくりエビフライ&ハンバーグ&コロコロステーキ」は、150gのハンバーグに大きな有頭エビフライが2本付いてくるうえに、コロコロステーキまで乗ってくる。実にゴージャスな一品だ。

こちらはエビフライが大好物で、来店前から「これは僕が食べる」と予約済みの次男が実食。エビフライは有頭で、全長がおよそ20cm、太さも直径2.5cm近くはあろうかという大きなもの。それが2匹だから、ボリュームは満点だ。ファミリーレストランでここまでボリュームのあるエビフライというのも珍しい。

頭もしっぽも立派なので、前回のフェアに登場したガーリックシュリンプのようにしっぽまで食べるのはちょっと難しいが、頭もしっぽも、手で押さえて軽くひねればほとんどの身は取り出せるので、サイズのわりに食べやすい。

  • 巨大なエビフライが2本も乗ってくる。実に美味

さっそく次男が両手で掴んでかじりつき始めたので、食べ尽くされる前に少し分けてもらったが、濃厚なエビの旨味が感じられ、満足感が非常に高い。やや酸味が強めに仕上げられたタルタルソースとの相性も抜群だ。カラっと揚がったパン粉と、プリプリとした身の食感のコントラストも小気味良い。ほぼ1.8匹分を食べた次男も大満足だったようだ。

ハンバーグは通常のディッシュなどに乗ってくるノーマルなハンバーグと同じで、箸でも切れるようにややソフトめに焼き上げられ、特製のオリジナル和風ソースがかけられた、びっくりドンキーおなじみの味。

もう一つの目玉であるコロコロステーキは、モモや肩など、あっさりしつつ、赤身のうまみが味わえる部位が使用されており、軽く塩胡椒を振って提供される。ここに単品のコロコロステーキと同様、特製大根おろしソースが付いてくるので、大根おろしソースをたっぷり肉に乗せ、肉の下に敷いてある玉ねぎのソテーと一緒に食べると相性は抜群だ。

  • エビフライの下にひっそりと隠れているコロコロステーキ。もう少し自己主張してもいいんやで

  • ちなみにこちらはコロコロステーキのない「びっくりエビフライ&ハンバーグステーキ」。盛り付けの問題だと思うが、コロコロステーキ付きと見分けるのは至難

コロコロステーキはしっかりした歯応えは、エビフライのプリプリした肉とサクサクの衣や、ハンバーグの柔らかな質感と交互に食べていくことで、ボリュームたっぷりの皿を隅々まで愉しみ尽くせる。

こってりしつつ酸味のさわやかなタルタルソース、やや甘味も感じられる和風ソース、さっぱりした大根おろしソースと、1皿でぜいたくに3つのソースが楽しめるのも、こういったコンビメニューの醍醐味といえるだろう。」

全体としてボリュームはかなり多めなので、食べ盛りの若人にぴったりという印象のメニューだ。そこまでボリュームは必要ない、という場合は、コロコロステーキのない「びっくりエビフライ&ハンバーグステーキ」のほうでもいいだろう。いつもディッシュばかり食べているという人にも、一度は試してほしいメニューだ。

ところで、「びっくりエビフライ&ハンバーグ&コロコロステーキ」(および姉妹メニューの「びっくりエビフライ&ハンバーグステーキ」と「ハンバーグ&コロコロステーキ」)は単品メニューなので、主食がほしいときは別途注文する必要がある。特に「びっくりエビフライ&ハンバーグ&コロコロステーキ」はボリュームが多めなので、ライス(195円)は大盛りにしてもらうといいだろう(+100円増)。

また、スープにはコーンスープとみそ汁が選択できるが、個人的にはみそ汁(140円)を推しておきたい。びっくりドンキーの隠れ人気メニューであるみそ汁は、8種類の具材から3種類を組み合わせて週替わりで提供されている。かなり大きめのお椀で提供されるため、ボリュームも満点のこのみそ汁、なんと約2時間起きに作り直しているそうで、煮詰まったものは決して提供されないという徹底ぶり。和風にこだわったびっくりドンキーの真髄が詰まったこの一品、プレミアムな3点セットとの組み合わせにもおすすめだ。

  • 次男はもともとみそ汁好きなのだが、びっくりドンキーでは必ずみそ汁をオーダーする。今回の具はあおさと油揚げ、ネギの組み合わせだったが、実にほっとするやさしい味わい

■「オムデミチーズバーグディッシュ」(150g 1,180円、300g 1,620円)

びっくりドンキーの定番メニュー「ハンバーグディッシュ」に、ふんわりしたオムレツと、デミグラスソース、チーズをかけた濃厚な一品。デミグラスソースは夏の限定メニュー「ロコモコバーグディッシュ」に続いての登板だ。

こちらのメニューは筆者が実食したが、濃厚なデミグラスソースとふわふわのオムレツ、それにチーズの組み合わせが実にマッチしていてご飯が進む。ハンバーグのみ、オムレツのみ、チーズとハンバーグ、オムレツとハンバーグ、ハンバーグとチーズとオムレツ……と、組み合わせ方によって食感や味わいが変わるので、濃い味ながらも飽きずに食べられるのもいい。

  • オムレツとチーズがかくれるほどたっぷりかけられたデミグラスソースが愛おしい

非常に濃厚な味で「ごちそう感」も半端ないのだが、ソースの濃厚さとのバランスを考えると、ハンバーグは150gより300gがいいように感じる。しかし、そうするとライスも大盛りにしたいので、全体に大ボリュームな体育会系メニューとなってしまう。ハンバーグと真正面から真摯に向かい合いたいという方におすすめしたいメニューだ。

■「ぶ〜ちゃんのおこさまランチプレミアム」(625円)

小学生以下のお子様が注文できるキッズメニューの「ぶ〜ちゃんのおこさまランチ」が、期間限定で豪華なプレミアム仕様に。通常版と比べると、ライスが白米→ケチャップライスになっているほか、エビフライとウインナーソーセージが追加される。

付け合わせ(ガルニ)は標準版と同じくブロッコリーとトマト、フライドポテトで、デザートとして果物のゼリー(オレンジ)か乳酸菌飲料ミルポックルが選べる点も変わらない。ちなみに、テイクアウトも可能だ。

こちらは三男(小4)が実食。最初は「僕はもう大人だから」と別メニューを頼みたがっていたので、筆者が食べようかと思っていたのだが、注文する段になって折れてくれた。もともと少食な三男には量的にぴったりだ。

ハンバーグは通常の大人用ハンバーグと同じ素材で、サイズだけが100gと、二回りほど小さめ。オリジナル和風ソースがかかっている点も大人向けと同じだ。通常は白米にふりかけがかかっているところを、プレミアムではケチャップライスに。ちょうど前日に筆者がケチャップ味のチキンライスを作って食べさせていたのだが、三男は「うちのよりもっとトマトっぽいね」との感想。我が家の適当ケチャップライスと比べるのは失礼だと思うが、適度にパラついた炊き上がりに、きちんと旨味も感じられて、しっかりごちそう感がある。

また、プレミアム版の追加アイテムであるエビフライは甲殻類アレルギー持ちの三男には食べられないので、びっくりエビフライも食べている次男が自分のハンバーグとトレードして実食。こちらは無頭で衣もソフトめに揚げられており、お子様にも食べやすい仕上がりだ。もうひとつの追加アイテム、ウインナーは、定番のたこさん型にカットされており、見た目の楽しさもお子様ランチにぴったりだ。

エビフライは「びっくりエビフライ」と比べるとまさにお子様向けという感じ。味は劣らずにおいしい。ウインナーはたこさんカット。お子様ランチはかくあるべし、という佇まい。

その他のガルニは標準版と変わらないが、三男は「ブロッコリーとトマトとフライドポテトだから、野菜の苦手な子にも食べやすいんじゃないかな」と評していた。野菜嫌いのいうことなので信憑性は高いだろう。

  • こちらは三男が頼んだ乳酸菌飲料「ミルポックル」。乳酸菌飲料の牛乳割りといった塩梅か。端的にいってかなーり甘口。三男は喜んで飲んでいた

びっくりドンキーのキッズメニューには、大人と同じ150gのハンバーグが付いてくる「キッズハンバーグディッシュ」もある。我が家の経験からして、食べ盛りの子供はこちらが向いており、「ぶ〜ちゃんのおこさまランチ」はかなり小学校入学前の低年齢層向けという印象だったが、プレミアム版は品数も増えており、小学校低学年や、高学年でも食の細い子なら十分な満足感が得られそうだ(見た目がちょっとファンシーだが)。期間限定といわず、レギュラーメニューに加えてほしい。