4月7日にスタートするテレビ朝日系ドラマ『特捜9 season4』(毎週水曜 21:00~)から、主人公・浅輪直樹を演じるアイドルグループ・V6の井ノ原快彦と、班長・国木田誠二を演じる中村梅雀の初対談が公開された。

  • 左から井ノ原快彦、国木田誠二

『season3』より特捜班に加わった国木田誠二。冤罪事件を引き起こした過去からメンバーと深く関わることを拒んでいたものの、最終回で班長になることを決意し、今作では上司として直樹たちと向き合っていく。

■前シーズンからの変化、国木田の新たなキャラクター

井ノ原は前シーズンを振り返り「国木田さんが今後、チームに打ち解けるんだろうな……ということを感じさせる終わり方でした。それから数カ月が過ぎて、『season4』は“すでにみんなで飲みに行っているんだろうな”と感じさせる雰囲気でスタートします」と説明。

中村は「打ち解けてはいるものの、国木田らしくどこかでブレーキを踏み込む要素も必要かなと考えながら撮影に入ったのですが、この現場はとにかく楽しくて……。畳み掛けるようにやりとりが展開していくので思わず笑顔になっちゃって、こんなに国木田が柔らかくていいのかと思うシーンもあります。でも国木田のポジション的にはそれもOKなので、みんなのやりとりを微笑ましく見ながら、押さえるところはちゃんと押さえることを意識しています」と、役作りを語る。

また、井ノ原は面白いポイントとして「国木田さんが勝手に掃除当番を決めていること(笑)」と挙げ、「『掃除に間に合わせなきゃいけない!』というようなセリフがあって、よくよく考えると特捜班でそんな決まり事なんてないのに、直樹としては何だか学校のようでワクワクしているところもありますね」と新たな展開に歓喜。中村も「国木田は『season3』のときからきれい好きなところがすごかったんですけど、『season4』になって、『これはただごとじゃないぞ』というほどのこだわりを見せています。これからどうなっていくのか、ちょっと楽しみですね(笑)」と、国木田の意外なキャラクターに期待を寄せた。

そして井ノ原は中村に、「直樹も国木田さんからいろいろ吸収していますが、僕個人としても梅雀さんとお話ししている中でたくさん気づかされたことがあります。『特捜9』が始まったとき、4年くらいはいろいろ試行錯誤すると思っていたのですが、この『season4』でいい形が出来上がる予感がしています!」と手応えを見せる。

■芝居合戦の魅力と、笑いが耐えない舞台裏

『特捜9』の大きな魅力の1つが演技巧者たちの“芝居合戦”。中村は「エンディングの場面などは監督さんから『アドリブでお任せします』みたいなことが多くて、『こんな感じで進めていこうか』『この辺でカットがかかるかな』とみんなでディスカッションしてから撮影に入ります。それで、カットがかからないと永遠に演技しているんですよ。お互いが切磋琢磨しながら臨んでいるし、誰かが出し抜けにいい芝居をすると、『やられた!』と悔しがる……。15年間やってきたメンバーのチームワークのすごさを感じるし、それが楽しくてしょうがない!」と役者同士のぶつかり合いを明かす。

井ノ原も「この現場には、毎回のストーリーをさらに面白くするために何をすればいいのか、みんなと話せる環境があります。事件の場面などはきっちり緊張感を持ってやっています」と撮影現場の雰囲気を分析。続けて「お芝居も楽しいですが、空き時間もとにかく笑いが絶えません。おじさんたちが“キャッキャキャッキャ”よく笑っていますよ(笑)。まさにチームワークはバッチリです」と自信を覗かせる。

中村も「自分の出番じゃないときはディスタンスを保ちながらみんなでしゃべっています。グルメのこととかお酒のこととか……。僕とイノッチは音楽の話でずっと盛り上がっているよね!」と同意した。

■成長し、進化し続ける『特捜9』メンバーとその関係性

最後に今作の見どころについて、井ノ原は“人間”がキーワードだと話す。「以前、別の作品で“シリーズものはできるだけ役に変化を出さない方がいい”と言われたこともありました。でもこの『特捜9』は全員が“成長”というか“進化”し続けています。僕はその人間らしさがいいなと改めて思っています。直樹たち、国木田さんそれぞれの関係性が変化するように、事件だけでなく人間ドラマとして感情を丁寧に描いているのが『特捜9』の魅力なんです」と力強く述べる。

中村も「特捜班にちゃんと“日常”があるんだよね。それがとてもいい。現職の警察の方も、特捜班のシーンを『すごくリアルです』とおっしゃっているんですよ」と深く頷き、「それでいて特捜班メンバーの環境や関係性はずっと変化していて、『season4』でさらに色濃くいろいろな形になっていきます。そこをぜひ楽しみにしてほしいですね」とアピール。

そんな国木田には、第1話から早くも暗雲が。深い因縁を持つ東京地検次席検事・渡辺理人(佐野史郎)が再び圧力をかけ、特捜班VS検察という波乱の幕開けとなる。井ノ原は「このドラマのいちばんの魅力は1話完結でいつ見ても面白くて楽しめること。でも今シーズンでは初回から最終回までつながる展開もあります。張り巡らされた伏線がどうなるのか。今回は最初から最後まで通して見ていただけると、さらに楽しめます。『特捜9』シリーズをずっと応援していただいている方にとっては大いに驚きがあると思います」と予告した。