ベクノスは3月5日、360度写真の閲覧&加工アプリ「IQUISPIN」をアップデートして公開した。撮りためた360度写真をスワイプ操作で次々に閲覧する新機能「SphereFlow」を追加し、多くの360度写真をサクサクと見られるようにしたのが特徴。FacebookなどのSNSに360度写真を直接共有できる機能も追加した。同社のペン型360度カメラ「IQUI」ユーザー専用のエフェクトやモーションも追加し、SNS映えするショートビデオが簡単に作れるようにした。アプリの利用やアップデートは無料。

  • ペン型360度カメラで知られるベクノスが、360度カメラ用の閲覧&加工アプリ「IQUISPIN」をアップデート。360度写真の閲覧性を高めたほか、SNS映えする演出機能を強化した

IQUISPINは、360度カメラで撮影した360度写真を閲覧・加工するためのアプリ。同社のIQUIだけでなく、リコーの「THETA」シリーズやInsta360の「Insta360 ONE X」など、各社の360度カメラに対応する。

  • ベクノスが2020年10月に販売を開始したスリムな360度カメラ「IQUI」。実売価格は税込み32,780円前後で、Amazonや楽天市場では現在10%オフのセールを期間限定で実施している

今回のアップデートでは、新たに「SphereFlow」(スフィアフロー)機能を搭載し、360度写真をスワイプ操作でスムーズに閲覧する機能を搭載した。ビューワーの下部にある楕円形の小窓をスワイプすると360度写真が切り替わり、スマートフォンの標準の写真アプリのように指1本で多数の写真が次々に閲覧できる。この機能は特許出願中とのこと。

ビューワーの画面には「シェア」「フィルター」「クリエイト」のボタンを新たに追加し、360度写真をFacebookやLINEなど360度写真対応のSNSに直接共有できるようにした。また、ショートビデオの加工の際、エフェクトとモーションの両方を同じ画面で選択できるようにし、よりスピーディーに加工できるようにした。

  • 「SphereFlow」を搭載して閲覧性を高めた新アプリ。下にある楕円の部分を横にスワイプしていけば、スマホに保存した360度写真を次々に閲覧できる

SphereFlowの様子。楕円の部分をスワイプすると、現在見ている360度写真をスクロールして表示しつつ、次の360度写真にスムーズに切り替わる

360度写真にグラフィックスや動きを加えてショートビデオを加工する「エフェクト」や「モーション」は、新しい種類を追加してさまざまな演出が楽しめるようにした。この機能はIQUIユーザーだけが利用できる(IQUI以外で撮影した360度カメラの写真でも適用可能)。

アプリ上でエフェクトやモーションを選択しているところ

このような華やかなアニメーションやなめらかな動きのあるショートムービーが簡単に作成できる

  • 追加されたエフェクト。華やかな印象のグラフィックスがワンタッチで追加できる