俳優の窪塚洋介と映画監督の堤幸彦氏が、16日深夜に放送されたTOKYO FM『TOKYO SPEAKEASY』(毎週月曜~木曜25:00~26:00)に出演し、2000年放送のTBS系ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』を振り返った。

窪塚洋介

堤氏が演出を務め、窪塚がカラーギャング集団の“キング”安藤崇(タカシ)を演じた同作。

ドラマ放送時を振り返って、堤氏が「日本中が“窪塚洋介化”したわけじゃん。修学旅行に行ったら『キングがいっぱいいた』みたいな話をしょっちゅう聞いてさ」と述べ、「新事実をハッキリ言うけど、窪塚洋介がやったキャラクターは僕の演出ではありません。全部、窪塚洋介本人が考えたわけだから」と明かすと、窪塚も「はい」と認めた。

堤氏は「最初に会ったときに、キングに関して話をしたら、『それもわかるんすけど、監督、こういうふうにやっていいっすかね~。1回見てもらっても良いっすかね?』って言って、ムカッときたんだけど、『めっちゃ面白いかも。だったら1回放っておこうかな』って思って。案の定、あなたの思い通り、それがブレイクしちゃったわけじゃん」と述懐。

それに対して、窪塚は「やっぱり、堤さんの懐ありきだったから。あれで『ダメだよ』って言われてたらなかったし」と返した。

当初予定されていたタカシの人物像は、寡黙で目が笑っていないなど、原作に忠実なものだったらしく、「それを俺がやったときに、不良で生きてきたわけでもないやつが、池袋のギャングを束ねてる寡黙なリーダーって嘘過ぎるだろ? ってなって」と窪塚。

そして、堤氏は「ドラマ的だったよね。何十年も経ったけど、悔しいな~。そこを自分が言えなかったのは悔しいな」と本音を吐露していた。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。