突然ですが、コーヒー好きですか? 筆者は毎朝飲むのが習慣で、飲まないとなんとなく調子が悪いほど。特に最近は安くておいしいコンビニコーヒーもあるので、ますます身近な存在です。

そんな筆者のもとに、サーモスがコーヒーショップをオープンするという話が。魔法びんのサーモスがなんでコーヒーショップを? ということで、早速見てきました。

  • 大手町駅にオープンした「THERMOS COFFEE TO GO(サーモス コーヒー トゥ ゴー)」

コーヒーを量り売り

7月10日より東京・大手町駅にオープンするのが「THERMOS COFFEE TO GO(サーモス コーヒー トゥ ゴー)」。先んじて1号店が西新橋スクエアでオープンし、ともにマイボトル持ち込みのテイクアウト専門店です。

同店では、「フローラル(Hotのみ)」(税込150円/100ml)、「バタリー(Hot/Ice)」(税込150円/100ml)のコーヒー2種のほか、「カフェオレ(Hot/Ice)」(税込200円/100ml)、「アールグレイ(Hoot/Ice)」(税込150円/100ml)や「抹茶ミルク」(税込200円/100ml)などが用意されています。

  • コーヒーは専任スタッフによるハンドドリップで抽出

面白いのは、すべて「量り売り」ということ。200mlからの販売で飲み残しなどを減らし、無駄なくする考え方だそう。なお、200ml以上からは100ml単位でオーダーできます。

また、基本マイボトルの持ち込みを勧めていますが、マイボトルがなくても「テイクアウト用カップ」(税込50円/300ml)を用意。そして、カップとフタも生分解性100%と環境に配慮するなど、その姿勢は徹底しています。

  • 「テイクアウト用カップ」(税込50円/300ml)

サブスクでコーヒーを楽しむ

もう一つユニークなのは、全店共通で利用できるサブスクリプション(定額)サービスの存在。「SILVER」(税込3,500円)、「SILVER PLUS」(税込4,500円)、「GOLD」(税込5,500円)、「GOLD PLUS」(税込6,500円)の4プランあり、それぞれ注文可能メニューや1日あたりの注文回数が異なっています。

  • 4つのサブスクリプション(定額)サービスが用意 出典:サーモス公式ウェブサイト

動画配信サービスなどでは一般化しているサブスクですが、最近はレストランやカフェでも導入するお店が増えているようですね。特に筆者のように毎日必ずコーヒーを飲む習慣がある人なら、こうしたサービスはありがたいと思うのでは。

ちなみに「THERMOS COFFEE TO GO」店頭限定のオリジナルタンブラーも販売されています。「JOE-360」(税込3,300円/360ml)はクールグレー、パールホワイト、ブロンズの3色、「JOE-480」(税込3,850円/480ml)はクールグレー、ブロンズの2色が用意されています。

  • 「JOE-360」(税込3,300円/360ml) 左からクールグレー、パールホワイト、ブロンズ

サーモスがコーヒーショップを開く理由

サーモスでプロモーションを担当している吉行俊介さんに、今回の出店について尋ねることができました。

――今回の取り組みの目的は何でしょう。

吉行さん「サーモスは幾つか製品を出していますが、その中でも『水筒』を基幹商品として位置付けていて、それを利用する機会を増やしたいというのが一つです。また、プラスチックごみは社会全体の問題なので、そこに貢献するという企業としての意義もあります」。

――テイクアウト専門店にしたのはなぜでしょう。

吉行さん「コーヒー好きの方は1日何回も飲む機会が多いので、オフィスで働くビジネスパーソンに気軽に立ち寄ってもらえるお店を目指しました。そのため、『店内』にとらわれず、自分の好きな場所に好きなタイミングで飲んでもらうのが大切だと判断し、テイクアウト専門店としています」。

こうした考えから、店内に座席はなく、お店の立地も1号店の新橋、2号店の大手町とビジネスパーソンが多いオフィス街の一角を選んだと言います。お店を増やす計画は、利用者の声を聞いて今後判断していくそうです。

  • テイクアウト専門の店内は「ミニマム要素」で構成


仕事の生産性を高めるには、休憩を取ることが必要だという学説も聞いたことがあります。こうしたお店を利用して、仕事中にリフレッシュするのは良さそうですね。

●Information
名称:「THERMOS COFFEE TO GO(サーモス コーヒー トゥ ゴー)」OOTEMORI
場所:東京都千代田区大手町1-5-5 大手町タワー地下2階