■仕事への考え方に共感するところも

――日奈々が楓に出会ったときに「リアル王子様だ!」という印象を持ちますが、橋本さんは実際に片寄さんに「リアル王子」だと思ったところはありましたか?

橋本:現場での行動は、綾瀬さんぽくリーダーシップをとってくれたり、重なる部分が多かったと思います。基本的な立ち居振る舞いは自分で考えているので、映画での動きの王子様感は、片寄さん自身にもある部分なんだろうなって……(笑)。

片寄:いや、最後笑っちゃったじゃん!(笑) 笑わなきゃよかったのに!

橋本:なんで笑っちゃったんだろう(笑)。ごめん、ちょっと笑っちゃった。

片寄:笑うところじゃないと思うんだけどなあ……。

――『PRINCE OF LEGEND』の朱雀奏も王子感のあるキャラクターでしたよね。

片寄:自分の中では、そんなに意識してないんですけどね。

橋本:あ、意識せずとも王子をしてしまう?

片寄:そういう掘り返しする必要はないんですよ(笑)。役として演じるということだけかなと思ってるんです。たまたまイメージ的に王子的な役が多いというのも、誰もができることではないかもしれないですし、誰もがなりたくてなれる職業じゃないからこそ、挑戦させていただけることがありがたいです。

――逆に橋本さんの日奈々っぽいところ、空気清浄機感のあるところは。

片寄:おもしろいなと思ったのは、だいたい昼の11時くらいになると「おなかすきそうだな」と言うところです。「おなかがすいたな」じゃないんですよ。でもそんなところが、ちょっと天然で日奈々っぽいなと。

橋本:言うかな!? 全然わからない!(笑)

片寄:予言をするんですよ。何日か連続で、同じくらいの時間に言ってました。「……おなかすきそうだなあ」って。

橋本:(ハッとして)……言う!! まだおなかがすいてないけど、すきそうなんですよ!(笑)

片寄:あんまり、そういう人いないですよ(笑)。

橋本:みんな言わないんですね(笑)。

――胸キュンシーンももりだくさんでしたが、「他の恋愛映画にはないぞ」というシーンをぜひ教えてください。

橋本:絶対に他で見られないのは、“鼻かじ”シーンです。でも、散りばめられた胸キュンシーンも前後の流れがしっかりあってつながってるので、そこに注目してもらいたいなと思います。2人の衝撃的な出会いのシーンも好きで、きっと原作ファンの人も好きなシーンだと思うので、しっかり描かれてると思います。

片寄:この作品ならではという意味では、“マスク越しのキス”ですね。外でキスができない、芸能人という設定だからこそですよね。こちら側の人間からすると、ヒヤヒヤするという意味のドキドキもありますけど(笑)、観てくださる方もドキドキするいいシーン。

橋本:芸能人という設定じゃなかったら「そのマスクをとりなさいよ」ってなりますもんね。

――芸能界を描くという意味では、お仕事にも踏み込んでいたのかなと思います。劇中にも、「人気は一瞬、実力は一生」というような意味のセリフが出てきたかと思いますが、共感されるところはありましたか?

橋本:私は必ずしも一生という流れで見据えるのではなく、ひとつひとつ目の前のことに着実に行くことを大切にしています。たとえば芸能人としての仕事を、今しかやりたくない人もいると思うし。私はもっともっとやっていきたいと思いますけど、だからこそひとつひとつのお仕事を流さず止める。「点をつないでいく」という感覚で臨んでいます。すべてはつながっているからこそ、一つの仕事に、丁寧に誠実に向き合うことが、1番大事なのかな。「また一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるかということも、いかに相手に誠実に向き合うかで、自分にはそれしかできないと思うので、気をつけています。

片寄:実力って、努力し続けないと結局得られないので、挑戦し続けることが一番の実力になっていくのかなと思います。そういう点では、共感しますね。俳優のお仕事をさせていただくときはいろいろな作品を見て勉強したり、現場で出会う方から刺激をいただいたり、そういった一つ一つの積み重ねが自信につながっていくというのが、大きいです。

――作中では楓と、楓が所属していたグループ「Funny Bone」の間の話も出てきますが、片寄さんは自分のお仕事についてGENERATIONSのメンバーに相談したりは……?

片寄:しないですね(笑)。だから、楓にすごく共感しました。結局、決めるのも行動するのも自分だし、自分の人生なので、1番の相談相手は自分なのかな。グループに対しての話し合いはすごくしますけど、自分に関わることはどうしても自分で考えるようになってしまいますね。

――片寄さんのファンの方は、綾瀬楓に片寄さん自身を重ねられると思いますか?

片寄:そう思います。だからこそ、ぜひ重ねて楽しんでいただきたいです。「きっとこうなんだろうな」と想像して楽しんでもらえたら嬉しいです。

橋本: 私自身は、今まで凄く深く芸能人の方のファンになったことはなかったですが、学校ではよく友達から「〇〇と共演できてうらやましい!」と言われてました。みんな芸能人にすごく憧れを持っているので、そういう感じなのかなと思いました。

――ちなみに、芸能活動をする前、たとえば小学生とかのときに憧れてた芸能人の方はどんな方でしたか?

片寄:僕は大塚愛さんが好きでした。小学生の時、よく『Mステ』を見てましたね。

橋本:私、本当にあまりなかったんですよね……。

片寄:女性アイドルとかは?

橋本:あ、戸田恵梨香さんがすごく好きで、『コード・ブルー』をすごく見てました。今も好きです!

■片寄涼太
1994年8月29日生まれ、大阪府出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル。主な出演作に映画『兄に愛されすぎて困ってます』(17年)、『PRINCE OF LEGEND』(19年)、劇場アニメ『きみと、波にのれたら』(19年)、ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19年)など。2020年1月からドラマ『病室で念仏を唱えないでください』に出演、公開待機作に『貴族降臨ーPRINCE OF LEGENDー』(2020年3月13日公開)がある。

■橋本環奈
1999年2月3日生まれ、福岡県出身。主な出演作に映画『セーラー服と機関銃-卒業-』(16年)、『銀魂』シリーズ(17年〜18年)、『十二人の死にたい子どもたち』『キングダム』『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(19年)、ドラマ『警視庁いきもの係』(17年)、『FINAL CUT』『今日から俺は!!』(18年)、『1ページの恋』(19年)など。公開待機作に『シグナル 100』(20年1月24日公開)がある。