俳優・アーティストの星野源が主演を務める映画『引っ越し大名!』(8月30日公開)の場面写真が2日、公開された。

  • 高橋一生

同作は『超高速!参勤交代』シリーズで知られる土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』を映画化。生涯に7回もの国替え(引っ越し)を命じられた実在の大名・松平直矩をモデルに、お国を救うため知恵と工夫を絞る姫路藩の藩士たちの汗と努力と涙と笑いの物語となる。

今回公開されたのは、武芸の達人・鷹村源右衛門を演じる高橋一生の場面写真。豪快な性格の鷹村は、星野演じる引きこもり侍・片桐春之介の幼馴染として、春之介を書庫から引きずり出し無理やり「引っ越し奉行」に据えるが、「お前は頭を使い、俺はこの身体を動かす!」と自らも身を切る覚悟で春之介を支えていく。

そんな鷹村の見せ場が、彼らが使える松平家に家宝として伝わる「御手杵(おてぎね)の槍」で戦う大立ち回りのシーンで、日本号・蜻蛉切と並び「天下三槍」と呼ばれた名槍の1つ・御手杵の槍(レプリカ)を振り回す。元々御手杵はその大きさ、重さから普通の人間ではおよそ実践で使えるような代物ではなかったそうで、高橋自身も普段着ているスーツが合わなくなるくらい、体を鍛えて撮影に臨んでいたという。

高橋は、先日行われた完成披露舞台挨拶でも「3m強ある槍なんですが、それが重くて。振り回してぴたっと止めた時は大変でした」と撮影時の苦労を語る。犬童一心監督は「振り切ってやってもらいたかったんです。おそらく一生さんは脚本を読んだ時に、単純なキャラだけどこれはやりようによっては相当面白い役になるって気が付いてくれたんじゃないかな」と印象を明かした。

現在放送中のドラマ『凪のお暇』(TBS系 毎週金曜22:00〜)で主人公の凪(黒木華)の元カレ・慎二を演じ、大きな話題を呼んでいる高橋。凪のことを愛しつつモラハラに走る慎二を演じる高橋だが、『引越し大名!』では打って変わって豪快な姿に大きなギャップが。

また、この「御手杵の槍」は、名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」でもお馴染み。3日より東京・天王洲銀河劇場で上演されるミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀~にも登場するなど、現在話題の一振りとなっている。さらに2017年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、高橋演じる小野政次の最期が「槍ドン」として話題を呼んだこともあり、「高橋が御手杵の槍を振り回す」ことが同作の物語を超えた見どころとなっている。