俳優の高橋一生が30日、都内で行われた「コミックシーモア」新CM発表会に出席した。

高橋一生

7月31日より全国で放映される新CMに、1日仕事や家事を頑張った女性たちを癒すコミックシーモアの精霊として出演している高橋は「役者人生で初めての精霊役をやらせていただきました」と笑顔を見せ、「読む側の人間と、電子コミックという存在ということで、距離感というのがとても大事になってくるんじゃないかなと思ったので、監督やスタッフさんや共演者の方とお話をしながら撮影させていただきました。(高橋が演じた役は)待っている存在なので、読みに来てくれたら快く受け入れるという感覚を大事にしました」と演じる上でのこだわりを告白した。

また、高橋自身が癒されたいときに手に取るマンガはあるか尋ねられると「今、ドラマで撮影させていただいている『凪のお暇』というのもそうなんですけど、原作を描かれている原作のコナリ(ミサト)さんがとても可愛らしい絵のマンガを描かれていて、内容的に実際に僕がお芝居をさせていただくとヘビーなシーンがあるんですけど、マンガで読むとすごくライトに伝わってきて、絵柄で左右される世界観って漫画にはあるんだなと思いました」と語り、「ウィスット・ポンニミットさんのマンガの絵柄はすごくふんわりとしていて可愛らしいので、その絵柄だけで癒されたりするのかも知れないですね」と答えた。

さらに、マンガは「いつもそばに寄り添ってくれていた存在」という高橋は、マンガを読み始めた少年時代から好きなものが変わっていないそうで「少年ジャンプは大好きだったので、いまだに『ドラゴンボール』や『ジョジョ(の奇妙な冒険)』は大好きですね。僕にとっては勇気付けてくれた作品だったんだろうなと思います」といい、「今、改めて読んでも哲学的なことがすごくたくさん盛り込まれていますし、そういった一つひとつが血肉になっているなと思いますね」とコメント。

自身の俳優人生にマンガは生かされているか聞かれると「多分に生きていると思います。やはりコマとコマの間は、実際にどういう動きをしているのかというものは、自分の中で想像していくわけで、そういった想像力自体は自然と培われていると思いますね」と目を輝かせ、「マンガがなかったら、普段、お芝居で"こういうことをやってみよう"というスイッチングの起点になったりすることがなかった可能性もあると思いますので、自分にとってマンガはすごく大事なものだと思いますね」としみじみと語った。