JR東日本は22日、「品川開発プロジェクト(第I期)」に係る品川駅北周辺地区(高輪ゲートウェイ駅周辺)の都市計画について、国家戦略特別区域会議および諮問会議を経て内閣総理大臣による認定(都市計画決定)を受けたと発表した。

  • 都市計画の構想イメージ

これにより、JR東日本は「グローバルゲートウェイ品川」のコンセプトの下、関係各所と連携を図りながら2020年頃の工事着手をめざすとともに、2024年頃のまちびらきに向けてプロジェクトをさらに進めていくとしている。

プロジェクトはまちづくりのコンセプトである「グローバルゲートウェイ品川」にふさわしい景観を実現するため、まち全体のデザイン構想について、世界的に著名な建築デザイン事務所である「Pickard Chilton」と「隈研吾建築都市設計事務所」を起用した。

  • 街イメージパース(港南側から高輪ゲートウェイ駅・4街区および3街区建物を望む)

  • 4街区パース(港南側から4街区の南棟および北棟を望む)

街全体のデザインについては、「各街区の複数建物を『日本列島の島々』に見立て、『アーキペラーゴ(列島)』を創出」「かつて海岸線であった場所の記憶を想起させる滑らかな『フロー(流れ)』のような歩行者ネットワークを整備」「低層部は各建物の豊かな緑を連ねることで、都市に緑の丘を構築」「高層部は頂部に統一した動きをつくり、分節で強調した建物コーナーを新駅前広場や結節空間に向けることで建物同士のつながりを持たせ、各建物が個性を持ちながらも『群としての一体感』を表現」「高輪ゲートウェイ駅前は、『エキマチ一体まちづくり』の象徴として、和を感じられるデザインの新駅と、緑豊かで滑らかな曲線を持つ4街区建物によってつくり出される『360度の広場空間』を形成」といった構想が発表されている。

街の中心となる4街区建物の外装デザインについては、「Pickard Chilton」とともにデザイン検討を進め、「象徴的なアイデンティティの創出」「ヒューマンスケールな空間表現」「海岸線を想起させる全体デザインに調和する『フロー』が生み出す良質な空間形成」の3点を指針にするとのこと。