俳優の中村倫也が4日、最初の本『童詩』(ワニブックス 税抜2,600円)の発売記念握手会に登場し、取材に応じた。

  • 中村倫也

    中村倫也

現在、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』やドラマ『崖っぷちホテル!』出演で注目を集める中村の、「最初の本」となる同書。雑誌『プラスアクト』が約5年にわたり追いかけてきた軌跡を1冊の本にまとめた。初版18,000部を用意したが、発売前にもかかわらず12,000部の増刷を決定し、さらに現在第3刷が決定しているという。

自身で決めたタイトルには、「設定があって、自分として出ている写真が少ないので、めんどくさいのにしようと思った。自分の生き様が出ているタイトルにしたくて、童心を忘れずにしたいという思いがありました。あとは芝居というのがままごとあそびの延長に感じるときがあり、それを楽しんでもらえるのがぜいたくなので、"童"と」と意図を語る。さらに、「アーティストさんで言えば、この本がベストアルバム」ということから、「詩」という漢字を組み合わせたという。「一緒にみなさんの棺桶に入れてもらえたらいいな」と期待を寄せた。

お気に入りカットは、梅の木の下で佇む画像だが、実は「梅の木の下に埋まってる人の幽霊」という設定で撮影したという。また"カメレオン俳優"と呼ばれ話題を呼んでいるが、自身は「幅が狭まった方」と分析。「若い頃は女装とか、女形とか、ハリネズミ人間とかやっていたので、人間の男という幅になった」と振り返った。

休みの日は家事をしてネットしてゲームをして……とインドア生活だが、30代にやりたいことは「キャンプ」「釣り」「ゴルフ」と、意外にもアウトドア。「誰か教えてくれる人がいいな」と希望し、さらに「道具も教えてくれる人にうまいこと甘えて買ってもらおうと思ってます」と画策していた。

モテそう、という指摘には「わかんないですね。もうちょっと僕の耳に届いてもいいと思うんですけど」と苦笑。「女心がわかんないじゃないですか。もしかしたら想ってくれてる人もいるかも知れないですけど、鈍感なんで、わからない。自分も好きになったら言うようにしてます」と明かした。「同年代で結婚する人も増えてますし、考えなきゃいけないけど、よくわからない。子供も好きだけど、人の子だからかもしれないし、人生模索中です」と語った。

趣味のゲームについては「『ワンピース 海賊無双』をやっています。無双系は一番、何も考えなくて済むので。何も考えない時間って大事じゃないですか。三國無双もやってますし、戦国無双もやってますし、ガンダム無双もやってます」と盛り上がる。また初の握手会に「誠意をもって、『いつもありがとう』と示せたらいいな。でも初めての経験で、どれくらい大変なのかわからないので、がんばってバテずに最後まで満足してもらえるようにがんばりたい」と意気込んだ。